oneandonly さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
異世界を知略で切り拓く作品
世界観:7
ストーリー:8
リアリティ:8
キャラクター:6
情感:6
合計:35
老舗オンラインゲーム「エルダーテイル」の世界に日本人ゲーマー3万人が閉じ込められた! モンスターとの戦闘、味を失った食料、死ぬことのない境遇。昨日までプレイしていた「剣と魔法の世界」が今日からの「現実」。未だ、混乱続くエルダーテイルで、<腹ぐろ眼鏡>で<引きこもり体質>の主人公・シロエが、旧友直継、美少女暗殺者アカツキらと、廃墟アキバから世界を変える!!
(公式HPより)
キャッチしている方からの紹介で視聴しました。
ゲームに囚われる話ということで、自然とSAOと比較しながら見ていきましたが、SAOとは大分違います。オンラインゲームあるあるとしては、こちらのほうが再現度は高く、主人公無双のようなことはありません。レベルは上級者であればレベルキャッパーである90になっています。
一方、現実世界とゲーム内世界との関係はSAOのほうがわかりやすく描かれていて、ログ・ホライズンではログアウトできなくなった時の受け入れ方がこんなものなのだろうかと思ってしまいました(実際、そうなるしかないのかもしれませんが)。ここをどういう形でまとめられるかが今後の評価を左右するかと思います。
キャラクターデザインや作画、情感の表現はSAOのほうが上で、序盤は物語も停滞しますが、混沌とした新たな世界に秩序を作り出していく過程、話数で言えば7~9話あたりから急速に面白くなってきます{netabare}(最終話で「味のするハンバーガーがここまで化けるとはな」という台詞がありますが、まさにです)。SAOは死んでしまえば終わりの世界でしたが、ログ・ホライズンでは復活はできるものの、記憶の一部欠損がペナルティとなっています。また、大地人(NPC)は死んでも復活できないという設定も興味深いです{/netabare}。
キャラクター面が弱いところはありますが、{netabare}この作品のアイドル的存在のアカツキとミノリが恋心を見せる{/netabare}22話は見どころ。レイネシア姫も怠惰なところがあったり、人間らしさを感じます。でも、主人公のキャラ上、ハーレム展開は望みませんし、男女のペアも増えてきましたが、恋愛要素はメインにしてほしくありませんね。
上級者プレイヤーのバトルは第一期にはほとんどありませんが、初級者の訓練を見せることで戦術の重要さや職業や魔法の効果などがうまく説明されています。
自分は結構楽しめました。世界観のマイナスは作画と音楽のボーナスがない点がマイナスで、キャラデザでキャラクターもマイナスとなっています。絵が良ければもう少し上を狙えたと思います。
なお、先ほど、情感はSAOのほうが上と書きましたが、SAOは主人公補正や青臭さがあるので、SAOにフィーリングが合わないと思った方にはこちらのほうが楽しめる可能性もあります。
<2019.2.1追記>
本作については、評価の下方修正を検討しましたが、序盤を再視聴したところ面白くて結果的に調整なしになりました。参考評価推移は追記していきます。
(参考評価推移:3話3.9→4話4.0→7話4.1→8話4.2→9~10話4.3→調整4.2)
(2016.7、2022.8 点数調整)