oneandonly さんの感想・評価
3.1
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
1話の掴みがなかなかの作品
世界観:5
ストーリー:6
リアリティ:3
キャラクター:5
情感:5
合計:24
学校に寝泊まりする“学園生活部”の4名、
ムードメーカーのゆき、シャベルを愛する(?)くるみ、
皆をまとめるりーさん、しっかり者の後輩みーくん。
おっとりした顧問のめぐねえに見守られながら、
朝ごはんに乾パンを食べたり、屋上の菜園でプチトマトを収穫したり、
部屋から逃げ出した犬“太郎丸”を追って学校中を走りまわったり…
時に大変なこともあるけれど、それ以上に楽しさがあふれている、みんなと一緒に暮らす日々
彼女たち“学園生活部”は、今日も元気いっぱい活動中!
(公式HPより)
まどマギを好きなら面白いと思うよ、と知人から推薦を受けたため視聴しました。
脚本プロデュースが虚淵玄氏の所属するニトロプラスということで、近いものが見られるのかもと思いました。
確かに、{netabare}序盤部の偽装、萌え絵、鬱展開という点で、{/netabare}まどマギを連想させる共通項はありましたが、自分がまどマギを高評価しているのはこれらの要素ではないのです。
リアルタイムで見ていたら、OPやEDの変化や、主人公ゆきの制服の違い、めぐねえの髪の長さ等、様々な謎があり想像で楽しむことも出来たのだろうと思うのですが、このクールでは回収できていません。
{netabare}1話の終盤やめぐねえが既に死亡しているという6話あたりは楽しめたものの(めぐねえの超展開後は、ゆきだけしか生き残っていない(他は全て幻)なのではないかとも思ったのですが、そういう展開にはならなかったですね)、{/netabare}少なくとも12話までにおいて、作品としての価値は高くないと判断しました。
やはりリアリティ面で大きく2点問題視しています。{netabare}1つ目としては、ゾンビ病(仮)のパンデミックが発生したとして、ゾンビの行動パターンやスピードを見るに、一瞬であれだけの拡大をするか? というのが納得いかないということ。あの様子では、もっと多くの生徒や町の人間が、ゾンビから逃れて隠れている状況となるのではないでしょうか。
また、2つ目として、実際にもし高校生がこのような場面に遭遇したと考えると、自分たちの親、自宅がどうなっているのか、生き残りが避難している場所はないのか等を確認したいと思うのが自然ではないかと思うのですが、そのような場面がほとんどありません。学園生活部が遠足と言ってドライブに出かける場面がありますが、誰も自宅を見たいと言わないし、合理的な頭があれば、あのまま他の街に避難しようと思うはずです。
他では、学校の施設が揃いすぎていることは、物語中で主人公たちにも触れられたので、説明されるのかと思いきや、回収されなかった(と思います)し、少なくともこの地域の主人公たち以外の人間がゾンビ病で死んでしまったのかわからない状態で、お店から食料品を調達(窃盗)するのはいかがなものか。乾パンや缶詰を美味しく食べ続けられているのも違和感がありました。{/netabare}
原作はまだ終わっていないようなので、今後、上記を納得させられる説明がされる可能性もありますが、人間の深淵を掘り下げるような内容にはならないと思います。
<2018.10.31追記>
作られた超展開という印象のアニメでしたが、OPのノリは結構好きでした。