RFC さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
独特の世界観
超能力と魔術。
似たようなオカルトでありながら、
混同せずにきちんと定義づけて物語を始めています。
超能力は科学的見地から能力開発を行い「自分だけの現実」を
確立することで超常現象を発動する「才能がある人が行使する力」。
魔術は知識を持ち、手順を踏めば誰でも使えるとされる超常現象。
主人公は科学サイドのレベル0(無能力者)の上条当麻。
原因不明だが、右手にどんな異能の力(魔術、超能力問わず)をも
打ち消す幻想殺し(イマジンブレイカー)の能力を持っています。
ただしそのせいで幸運も打ち消しているらしく、不幸体質です。
という設定を説明的にならず自然にストーリーの中で理解できるように
製作してあるところは秀逸です。
基本的に上条が右手を使いながら魔術・科学サイドとの
困難に立ち向かっていく話です。
主人公の特殊能力は一般的な作品では中盤位までは
有効に働くことが多い気がしますが、禁書目録の中では
最初の敵でその対策が取られてしまいます。
右手だけでどうにかなるような薄い話ではありません。
しかし絶体絶命の状況でも、状況をしっかり分析して
大どんでん返しの打開策を見出していきます。
ただ「?」と思うところも散見されました。
{netabare}
①上条当麻が見ず知らずといってもいい人に対して
あそこまで命を張って闘えるのがわからない。
いくらヒーロー体質といっても限度がある。
惚れた女のためとかいうなら分かるけど…。
②上条当麻は数日に一度瀕死の重傷で入院してて、
すぐにけろっとしている回復力はどういうわけ?
③一方通行が最終信号に対して突然保護者の意識になった
のは何故?それまでの残虐性からすると違和感がある。
{/netabare}
キャラはいろいろ魅力的です。
私のお気に入りは科学サイドでは御坂美琴。
魔術サイド?では土御門。
余談ですがDVDのオーディオコメンタリーはかなり面白いです。