esso-neo さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:今観てる
詰めが甘かったな
さて、期待の無免ライダー。いや概ね期待通りだが、予想したものには至らなかった。まだ足りん。実にささやかなことかもしれんが。
問題はまさに無免ライダーがサイタマと同じ勇気を見せるそのシーン。ことごとく狙いすまして打たれた絶望の布石に構うこと無くライダーは挑む。その勇気を見せる瞬間は実に狭い絵になっている。線が荒くなり、顔だけ見せている。絶望という要素は最後の最後まで引っ張るべきだな。線を荒くするのでは無く、(その勇気は激しいだけじゃない)もっと写実的な瞬間であっていい。その期待できない有様をまざまざと見せつけてなお、勇気を見せてくれればなぁ。絵が狭いせいか声優の芝居にも制限できちゃってないか?
ライダーの勇気を見て胸を打たれる避難民がちらりほらりと映るが、あれは無しでいい。深海王、敗北したヒーロー、逃げきれない避難民、その全てを映して絶望の状況をまざまざとみせればいかがだろう。大体涙ぐんでた割に子供が応援したらみんな涙消えてるし。
で、子供が応援する。この時、他の避難民が子供を見ている。驚いて。
これが最高によくない。
確かに口火を切ったのは子供だったが、誰もがその胸の内に芽生えたものは同じはずだ。驚かない。子供とか誰が言ったとか関係ない。やや食い気味に、波紋が広がるように誰もがライダーを応援するのではないだろうか。
ケチが付くとしたらこの程度。ささやかなもんだ。