ポール星人/小っさ さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
西洋人形≒不気味 を期待しないでネ(汗)
00年代のアニメは殆ど観てなかった私でも名前だけは知ってた作品でして04年ということは押井監督のイノセンスに被るしその影響下に有った作品なのかなと勘違いしてたんですが、原作マンガが02年に既にあったって事は無関係なんすね。ある意味魂を持った西洋人形なんてネタをマンガにした原作者、スゲェすね。こぇえヨ(汗)
好意的レビューが多い作品ですし間違いなくいい作品だと信じて観始めたので、想像以上の感動というのは逆に有りませんでしたが面白かったです。
ただ考えてみれば古い作品ですし、私同様好意的な興味で観て期待に違わぬ出来故に低評価にはならないという方が多いって事なんでしょね。冷やかしで軽い気持ちで今この作品観る人も居ないでしょうし。言葉足らずな古い作りな作品でも補完しながら観れる人でないと、評価辛くなると思います。
個人的には12話がすごく短く感じました。内容濃いと思います。
今時の心情描写の凝った作品の様に作ったら、この話1クールでは消化できないのでは?"nの領域"なんて名としては唐突に出てくるし、ジュンの引き籠りの原因も終盤まではフラッシュバックで数カット入る程度ですので流し見なんてなんてしてたら薄っぺらい作品に勘違いされそうな気はしました。
{netabare}挫折から自らの殻に閉じこもった少年の心を苦境に立ち向かい続ける少女(達)の姿が開いてくという図式はまぁ良く有る類かもしれませんが、そこが人では無く人形さんと言うのは良く考えたなと。まぁ最終的なトリガーは実の姉ちゃんのビンタなんでしょうけどもw
まぁその姉ちゃんだって親の居ない状況で引きこもりの弟の面倒見ながら自分を犠牲にして前向きに生きてる訳で。
だらしない男の作品は観てらんないと言う人は辞めた方がいい作品すね。
個人的には、それがお人形さんであっても運命に立ち向かって苦闘する女の子のダークな話は大好物なんでコレも好きです。
水銀灯の末路は私もジュンが救済するのもアリだったかなと思ったんですが、"生きる事は戦い"としたこの作品的には甘い結末は合わない気もするし複雑ですね。
キャラ的には翠星石がしゃべりが可愛すぎてタマランです。何故かいがらしみきお思い出すんですよね。シマリスくんかなとも思ったんですが、多分もっと古い4コマすね。さばおり劇場とか。
いや、そんな事思ったのは私だけでしょうが(汗)
因みに私もラストのパンチは、流れ的にジュンが直した方の腕に一票ですw
{/netabare}