鸐 さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
成る程、これがガルパンですか
劇場で視聴
ガルパンに触れるのはTVアニメ1話を観て以来です。
観たきっかけは、音響が素晴らしかった亜人と同じ、音響監督の岩浪美和さんがいらっしゃったことと、「ガルパンはいいぞ!今度は立川に行こうと思う」と友達が発言していた事でした。
普段はあまり映画館に行って映画を観るタイプでは無いと思っていたので2回も観に行かせられるだけの何かがあるのだろうか、と気になってしまいました。
ただ、TVアニメを観た訳でも、戦車に詳しい訳でも、キャラクターに魅力を感じる訳でもないのに楽しめるだろうかという不安はありました。
しかし、いざ見てみると、
最初の「3分でわかるガールズ&パンツァー」で大まかな内容が把握でき、
前半のフラッグ戦〜中盤のドラマパートでキャラ紹介が済まされ、
後半の殲滅戦(一番の盛り上がりどころ)までには大方の予備知識を仕込んだ状態で楽しむことが出来ました。
キャラは最初こそ、とって付けたようなキャラ設定が微妙だなと思っていましたが、キャラ数の多いこの映画では、あれぐらいの方が覚えやすくて良かったのかもしれません。
印象的なキャラが多い作品でしたが、個人的MVPは継続高校のミカさんです。
吟遊詩人を彷彿させる出で立ちで、哲学的な事を言っているのかと思いきや、実は屁理屈ばかり。でも終始余裕を見せる戦いっぷりに思わず見惚れてしまいました。
戦車の戦いは、思ったよりもカーチェイスが多くてかっこ良かったです。
また、砲弾や車体の特徴を活かした戦いが面白いと思いました。
戦車には疎いので、正しいか正しくないかは判断出来ません。しかし、それでもリアリティを感じさせるつくり込みには、制作サイドのこだわりを感じずにはいられませんでした。
絵的に良かったのは、砲弾のかすった跡と、横から砲弾を受けて徐々に解体されていくキャタピラの感じ。
きっと少しでも興味のある方でしたら、そそられるでしょうね。
また興味の無い方でも、BGMが伴って好戦苦戦は音楽が伴ってわかりやすく、楽しむ事が出来るんじゃ無いかなあと思いました。
観終わってほんの少しだけガルパンの面白さが分かった気がします。
「ガルパンはいいぞ。」ってこういうことなんですね。