ポール星人/小っさ さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
念鬼の鼻毛はアレですが、泣けます
有名な作品ではありますし正直この構造の物語の終着点はこうなっちゃうだろうなというのが観る前から判っちゃう作品ではありますので、意外と涙腺ユルい私でも泣けないかなと思ったんですけどね。
結局泣きましたw
目元が独自なキャラデザインですし、美男美女の忍者は兎も角見た目が強烈な忍者が半分なトコも今時はウケないだろうなぁとは思うんですけどね。
それでも総合200位台は00年代の作品としては優秀じゃないかなと。
まぁ、見た目強烈な忍者は終盤までにアレしちゃうのは、流石に鼻毛ぼーんとかが美しくも悲しい物語に居るとイイ感じのトコに水差すからなんでしょね(汗)
私はあまり山田風太郎の小説は読んだ事無いですが、魔界転生は映画もマンガも好きなもんで"これ忍者以前に人間じゃないよね?"的登場人物は全然問題無いですから素直に忍術合戦も楽しめました。
意外と今時の方は真面目で理屈気にするみたいですし、荒唐無稽なギャグかと思う方も居るんでしょね。忍者モノ小説なら”梟の城”位が限度すかね?
{netabare} 2クールの作品ですし私は原作未読なのも有って柳生武芸帖みたいな徳川の秘密の争奪戦みたいな作品と思って観始めたんですが、徳川の世継ぎ選びの道具として望まぬにも拘らず戦わされる2つの勢力という構図は無常さと残酷さがとてもツボな設定でした。世継ぎ騒動を扱った作品は映画でも多いけど、意外とそこに戯れの様に組み込まれてしまうという図式は珍しい気はするんですが・・・あんまり時代物は読まないんで知りませんが(汗)
そこに頭目同士の悲恋が乗っかる物語ですから、もう鉄板の泣き作品というか。んで、「忍びに情けは無用」と育てられた猛者達が結局感情に流されたり慢心の挙句死んでいく様が涙を誘う訳で。
そもそも一話のジ様バ様の若い頃の逢引きと相打ちの時点でズルい。
しかも、その死に様と最終話の主人公の弦乃介と朧の最期に更に重ねてきた日にゃ、オッサンとしちゃ号泣な訳で。
でも鼻毛ぼーんとか後頭部ロ~ングなジ様とか見た目強烈系の人らだけ扱い酷い気がしますけどね~ナメクジな人、海にアレされて終りは酷過ぎるw
不細工にはアニメの世界も容赦ないのが腹立たしい(汗)
{/netabare}
物語としてはベタですし展開も読みやすいので意外性とかそういうモノ望んでは駄目ですけど、コテコテの悲劇が大好物な人はアリだと思います。
「実は死んで無かった」的なのが乱発されないのも良かったと思います。典膳の特異性を際立たせるためだったんでしょうが。
個人的には伊賀と甲賀のその後の部分で”樅の木は残った”的な奴が盛り込んで有ったら最高だったな~と思いましたです。
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・・・念鬼の鼻毛、スゲェ(汗)
10話まで視聴。
確かにキャラクターデザインが合わないって人の気持ちもわかるかも。
まぁ山田風太郎ですし、濃い目でいいんじゃないかなとは個人的には思いますw