たまちゃん さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
タイトルなし
作者 緑川ゆき
蛍火の杜 短編映画
夏目友人帳と同じスタッフが担当しているとか
六才の時 妖怪達が住む山神の森で迷子になった竹川蛍
出口を探し疲れて動けなくなり寂しさと恐ろしさで泣きだす
ギン「おい、チビ」「何を泣いているんだ?」
蛍「人だぁー助かったー」と飛び込んだけど避けられる
人間に触れられると消えてしまう
この森に棲むもの
仮面をつけて顔を隠してた
人に触れられはしないけど木の棒で殴ったりはできる
消えるってのは消滅するって意味
山神様がそういう術をかけてる
人間に触れたら最後それでおしまい
迷子だから森の外まで連れて行くって木の端を持たせて出口に連れてってもらう
ギン「お前は怖がらないね」
またここにいる?またここにこれば会える?って聞くと
山上様と妖怪の住む杜 入れば心を惑わされ帰れなくなると言われた
蛍「とにかく明日、お礼を持ってまたここへ来ます!」
お爺ちゃんは言い伝えだって言っていた
ギン「来たね 本当にまた来るとは思わなかった」
嬉しくてつい抱き着こうとしちゃう蛍
容赦なく木の棒で殴るww
ギン「涼しいところへ行こうか 大丈夫、また送るから」
色んな妖怪を見た蛍は怖がるどころか喜んでた
次の日もその次の日も森へ通う蛍
他愛無い事も楽しくて仕方なかった
自然が凄い
こんな広くて綺麗な場所あったら遊びたいよねー
お面には触って大丈夫よねって仮面外して見ちゃった
ギン「こんな面でもしてないと 妖怪には見えないだろ」
夏の間にお爺ちゃん家に遊びに来てただけだから帰らなければならない
ギン「来年も 来れるか?」
蛍「うん!」
夏を心待ちにするようになった
約束の夏 ギンは待っていてくれた
妖怪たちは人間と一緒にいるギンの事を心配してた
「触れてくれるなよ 人の子よ」
ワンピースなのに木の上からぶら下がって服捲れてた可愛い
木の枝から落ちた時ギンは助けようとしたけど触れられなくてww
蛍「ねぇギン 何があっても絶対私に触らないでね ね?(泣)痛いよ」
次も次も森へ通った
中学生になった蛍
ギン「なんか 女みたいにみえるぞ」
蛍「女ですよ 一応」
目線が少しずつ近づいていった
ギンは人間よりも成長が遅く
蛍は歳を重ねるごとに姿が変わるのにギンは出会ったころのまま
冬になったら使ってねってマフラーを渡した
冬マフラー使ってた
ギンに会いたい
ギンに触れたい
蛍は高校生になる
あと3年したらこっちで就職探してもっと一緒に居られるずっと一緒ってギンに言った
ギン「蛍、俺の事話すよ」
妖怪ではないけれどもはや人でもない
人の子だったけど赤ん坊の頃この森へ捨てられた
手が付けられないほど泣いて泣きやまなかった 棄てて行った親を呼び続けるように
本来その時命を置いていたはずだったけど山神様が哀れんで妖術で生き延びさせてくれてる
それに甘えいつまでも成仏しようとしない幽霊のようなもの
「蛍、忘れてしまっていいんだよ」
妖術で保たれている体はとても脆い 本物の人の肌に触れると術が解けて消えてしまうそんなあやふやなもの
蛍「触れると消えてしまうなんてまるで雪の様ね」
「ギン 忘れないでね私の事 忘れないで」
「時間がいつか私達を別つでしょう けれどそれでもその時まで一緒に居ようよ」
妖怪たちの夏祭り
ギンはずっと蛍と一緒に行きたかった
蛍は小さいから怖がると思って誘えなかった
ギン「蛍は俺が守るよ」
蛍「そういう事言われると飛びつきたくなってしまう」
ギン「飛びつけばいい本望だ」
手首に布結んで二人の腕繋げた
蛍「デートみたいですねぇ」
ギン「デートなんですねぇ」
本当カップル
ギン「蛍 俺もう夏を待てないよ 離れていると人混みをかき分けてでも蛍に会いに行きたくなるよ」
仮面を蛍に被せてキス
キャー!!!
ギン「その面、やるよ」
蛍「きっともう 彼は次の夏 あの場所には来ないでしょう きっとこれが 最後の…」
走ってた子供が倒れかけてギンは腕を掴んで助けた けどその子供は妖怪ではなく人間だった!!
ギン「こい、蛍 やっとお前に触れられる」
蛍抱き着いてギンはそのまま消えた
触れられたのも一瞬…
妖怪たち
「蛍ありがとう」
「私達はずっとギンと一緒に居たかったけど」
「ギンはやっと人に触れたいと思ったんだね」
「やっと人に抱きしめてもらえたんだね」
もう夏を心待ちには出来ない
でも手に残る温もりも夏の日の思い出も私と共に生きていく
短い話だけどとても良い話
本当の愛だよね
触れられないけど一緒にいる時間がとても楽しくてどんどん好きになって
離れたくなくなって二人とも想いあってた
だけどそれも実らない
妖怪たちは皆いい妖怪だった