HIROTO さんの感想・評価
4.9
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
真実を知りたければまず嘘を知れ
化物語、偽物語、猫物語に続く西尾維新の物語シリーズ第4弾!
シャフトの作る独特な雰囲気はそのままに新しい物語シリーズはスタートする。
完全に続編なので上のアニメをしっかりとみて、復習してから見るのがいい。
4作目という事もあり、重厚なストーリーであった。
元々の世界観はそのままに作画はさらに綺麗になり作品の魅力はさらに増した。
独特な会話のやり取り、視線、アングル、音でぐいぐいと独特な世界に引きこまれる。
26話という2クールではあるけれど、それすらもあっという間に過ぎるほど圧倒的で独特な世界観。
それぞれのヒロインに素晴らしいほど個性があり、どのヒロインも魅力的でみんな好き。
もうなんでこんな魅力的なヒロインばかりなんだろう?
西尾維新は本当にすごい。
暦とのやり取りや、ヒロイン同士のやり取りに魅力が詰まっている。
そしてシャフトの女の子の魅せ方もすごい。
表情ひとつ取っても、魅せる方法を巧くわかっている。
視線でこっちを誘惑してくる。
こうしたら可愛い、こうしたら綺麗、こうしたら独特 っていう原作者とクリエイターの工夫や愛が随所で伝わってくる。
作品のバランスは最高によく、各ヒロインにスポットを当て見所を変えることで全く飽きさせない。
猫物語 白
{netabare}羽川翼にスポットを当てたストーリー。
翼とメインヒロインである戦場ヶ原 ひたぎのやり取りがとても面白い。
ひたぎさん突っ込みも最高、エロく変体、表情豊かで可愛い。
ポッキーの食べ方ひとつとっても魅せ方がとてもうまい。
やはりメインヒロインはひたぎだなって再認識した。
もちろんひたぎと翼のやり取りがよかったってもある。
少しづつヒロインを出すやり方もとてもよかった。
魅力的なヒロインがちょこっと出ることでいいアクセントになっていた。
この猫物語はシリアスとコメディのバランスが抜群。
スタイリッシュな背景と戦闘シーンもあり、とても面白い。
ブラック羽川に宛てた手紙がとてもいい。
たぶん原作のがもっといいんだろうけど、十分な魅力が詰まっていた。堀江さんの声の魅力も含めて。
暦の出方が猫物語 黒 の対比になっていた!
いやーカッコいいですよ。本当に。
そしてずるいんだよね、本当に。
そして羽川のストレスに対するカタルシスは暦への告白。
もうね、すごいの!それしか言えない。気分がめっちゃ高揚したわ!
暦の答えが あえてありきたりな普通の答え なのが逆に西尾維新らしい。
手紙のやり取りがよかった。
ただいま めちゃくちゃいい一言。
正直、猫物語 白 めちゃくちゃ感動した。{/netabare}
傾物語
{netabare}最初は忍との絶妙なやり取りが繰り出され、どんどん忍が好きになっていく。
うー、ひたぎ押しの自分だったが・・・怪しいぞ・・・。
うー変体吸血鬼可愛いな・・・。
過去に戻ると
あいかわらずコメディ要素とシリアス部分が本当に絶妙に繰り出される。
ヒロインとのやり取りがとても面白く、笑ってしまった。
そして中学生の忍・・・やばいな・・・。
八九寺真宵を運命から救え!
変態だけど頑張っている暦とあくまでスタイリッシュ可愛い忍が画面で映える映える。
そして戻った世界・・・どうしてこうなった!っと突っ込んでしまった。
浴衣姿の忍だと・・・。
八九寺真宵が少女から綺麗なお姉さんになっていた。
忍が魅力的すぎて、素晴らしい。
独特な言葉遣い、艶のある声、髪型、ルックス。
忍とキスショットの対比はとても切ない、こうなるかもしれなかった未来の結末を目の前で見せられる。
儂の頭を……撫でてはもらえんか? 泣けた、これだけの言葉でキスショットの本心が全てわかった。この言葉は本当に凄かった。
真宵は未来で生きているから救われていたのではなく、暦に最初に会えた時から救われていた。
幽霊になったことは不幸せです。でも、阿良々木さんに会えたことは幸せですね。
これがわかっただけでも、過去に戻ったのは正解だったと思う。
傾物語 忍とキスショット 真宵と大人真宵 声優さんの演技の幅ってやっぱりすごい。
未来は変える事は出来ないけど、変えなくても幸せという結論。
言うまででもなく とてもよかった。{/netabare}
囮物語
{netabare}千石撫子が主役になるストーリーとなる。
北白蛇神社で祀られている神クチナワが撫子に自身の御神体を探せと要求するとこから物語は始まった。
とりあえず撫子が中学生の色気ではない!
もう艶っぽいし、エロイし 花澤さんさすがっす!
忍の言いたい事が画面の前の自分の言いたい事とリンクする。
すごいな、これは。
確かに、可愛いと得。でも思ってても言わない だって可愛いから。
その事をずばっと言ってくれる忍が素敵。
月火とのやり取りも面白かった。
しかし月火ちゃんも容赦ないっすねw
このやり取りめちゃくちゃスタイリッシュだった。
こうやってどんどんと撫子も追い詰められていくのだね。
弾けた撫子ちゃん、最高。花澤の演技力も凄い。
ひたぎの交渉術が面白かった、相手に有益な情報を教えてから自分の要求を飲ませる。
うまいことやりますなあ。
しかしまあ、囮物語よっくわからんかった。バットエンド?のルートみたいな?
そして撫子は妹キャラで映えるキャラですよ。
Coming soon、神だけに。 このセリフよかった・w・{/netabare}
鬼物語
{netabare}真宵と暦の独特なやり取りが面白い!
この巧妙なテンポがテンプレな展開でもあってもワクワクする。真宵の嫌いプレイがとても可愛い。
自転車逃亡が無駄にかっこよく、とてもスタイリッシュでニヤってしてしまった。
斧乃木 余接、前作では出番がほとんどなかったけどよかったね!
斧乃木とのキスは ふーん ですよねー って感じだったけど
忍とのキスはやはり!そうきたか!めっちゃテンプレだったけど 忍が可愛かった!可愛かった!
葛飾北斎と西洋の絵をイメージした絵で語られる400年前の昔話。
こういう映像遊びがあるからシャフトはおもしろい。
忍の深い部分がわかり、この語りはなかなか面白かった。
少女、幼女、童女による桃源郷 くっそワロタ。
ここからのコメディとシリアスのテンポの良さが逸品だった。
胸をあらゆるタイミングで狙うとこが暦さすがや!
3人とキスがあった物語だったけど、真宵とのキスが切なくて一番よかった。
諦めが悪く、往生際が悪く、うじうじしてる暦も切なかった。
傾物語でも言ってたけど、暦といる時間はとても楽しくて幸せで充実してたんだろう。
八九寺真宵ってキャラクターがとても魅力的で面白くて大好きだったんだなーって気づいた。
元々、死んでいた彼女が成仏しただけでこんな切なくなるとは思わなかったな。
最後の真宵の表情がとてもよく、色んな感情が見てとれて魅力的だった。{/netabare}
恋物語
{netabare}ひたぎと貝木のやり取り、交渉がとてもいい。お互いに負けず嫌いなんですなあ!
貝木の好感度が上がってきた。
シリアスな話もヒゲメガネとアロハ親父で台無しなんですよ!だがそれがいい!
なるほど、囮物語の続きがこの話になるってことか。
よく練って作品を書いているなあ。
とにかくこの見た目シュールで内容が濃い話が西尾ワールドにとても引きこまれる。
貝木さん イエスだ。 いやいや好感度爆上げですわ。絵も可愛いし。
撫子、神になってキャラが大分変ったなー。
そしてOP 木枯らしセンティメント この妙に懐かしい感じで笑った。
映像センスが抜群や!
貝木おにいちゃん、こんな魅力のあるキャラだっけ?
株が上がりまくりやな・・・。
貝木さん、お前・・・本当はツンデレでめっちゃいい奴だったんだな。
正直、ここまで味のある魅力的なキャラクターだと思ってなかった。
先見の眼もあって、本当は優しいけど立ち回りは悪に近くなってしまう。
説得に黒歴史を出す手腕。
そこからの撫子パンチと生足キック 本当にありがとうございます。
この説得の会話のやり取りとてもよかった、論点のすり替えをうまくするなー。
暦さん、今回は邪魔者でしたね!
主役は完全に 貝木 泥舟 で間違いない。
貝木の引き際はとてもよく、最後の語りもかっこよかった。{/netabare}
やはり、BGMの種類もとても多く作品の魅力の一つになっている点。
各物語は全てヒロインがOPを歌っているのもとてもよい。
冒頭から物語に入り込みやすい。
EDも各物語によって違い、種類も豊富だった。5種類くらいあった気がする。
なんにせよ、シャウトの映像遊びと西尾維新の言葉遊びの融合がとても見事にされていて時間を忘れる感覚で見る事ができた。
ヒロインだけでなく、貝木泥舟にスポットを当てて掘り下げて、解決を委ねるのもとてもよかった。
総集編が多いのが気になるとこではあったけど、それでも十分に愉しむ事ができる。
魅入ってしまう、聴き入ってしまう
世界に深く入り込めるとてもいい作品だと思う。