けみかけ さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
シリアスなのが続いたので落ち着いた“いつもの”『プリキュア』への王道回帰と花澤さんに惚れてくれ!
『GOプリ』の秋映画、『Go!プリンセスプリキュア Go!Go!!豪華3本立て!!!』の1本で真ん中を担当する50分の長篇
50分の長篇というと『SS』の『時計の国』以来ですか
実質3本の中ではメインなんですが、いつもどおりの2D作画アニメ
王道の冒険活劇で『オールスターズNewStage』以降暗~~~い映画が続いたのであまり泣かせに行かない方向、というか『春のカーニバル』も含めどうも『GOプリ』はあまり“大きいお友達”を意識するのは辞めたと捉えるべきなんでしょうかね
監督は座古明史、作監は香川久ってことで『フレプリ』コンビです
パンプキンプリンが名物のカフェに来たはるか達だったが突如現れたゼツボーグに邪魔をされてしまう
プリキュアに変身しゼツボーグを撃退するも眩いに光に包まれ一行はパンプキン王国なる異世界に飛ばされてしまっていた
はるか達を歓迎し、プリンセスコンテストに参加することを誘う王国の大臣であったが、王様とお妃様の様子がおかしいことにトワは勘付く
一方のはるかもまた、王国の妖精達に笑顔が無いことを不審に思い単独行動
やがて大臣の手で幽閉されている王国の王女、パンプルル姫に辿り着く
大臣の正体はディスダークを離反した元幹部、ウォープだった
ウォープはパンプルル姫との思い出を王様とお妃様から消し、金と宝で目を眩ました亡者になるよう操っていたのだった
そしてプリンセスコンテストはプリキュアの力を奪う為の罠で・・・
パンプルル姫ってちょっと卑猥な響きに聞こえますがwなんと花澤香菜が起用され囚われのお姫様役をノリノリ演じてます
これがとっても似合ってるんだb
まさに【THE 深窓の令嬢】
途中の挿入歌が一番の観どころですね
先も言った通り、最近の映画『プリキュア』はかなりシリアス路線に寄っていたので今作には少し物足りなさを感じつつも、逆に安心して子供と観れる作品にはなっています
尺が短いのでパンプルル姫の生い立ちなど、物語のバックボーンもホント必要最低限に押さえ込まれているのがよくわかりますね
EDはなぜかELTが書き下ろした曲でテレビシリーズのEDを使わないのはこの後に控える『プリキュアとレフィのワンダーナイト』に華を持たせる為か、タイアップ臭が強かった『MH』の頃の映画とか思い出します
ちなみに2D作画でやることに拘った(決め込んだ)為、クライマックスで登場するモードエレガント“ハロウィン”はテレビシリーズとは逆であえてCGは用いず作画で表現されます
全体としては尺を絞ったり、全部作画でやると決めた割には中途半端な1作だとは思います
ただなんせ3本立ての映画なのでどれかが突出し過ぎないように力を分散させているようにも見受けられました