IONiz12524 さんの感想・評価
2.6
物語 : 2.0
作画 : 2.0
声優 : 2.5
音楽 : 5.0
キャラ : 1.5
状態:観終わった
メリハリはいい。
ネット上では作画が云々と言われていますが、作品の主であるデジタルモンスターの作画は非常に良く、進化シーン、戦闘シーンとも素晴らしい出来でした。
ただ、それ以外のシーンで明らかな『予算即減』が目立ちます。モブキャラは背景と一緒に動きません。徹底して動かす必要のない場面は動かさず、紙芝居同然のクオリティです。
それ以外にも、演出的な低クオリティも目立ちました。緊迫した戦闘シーンに突然仲間たちが「あたかもそこで数分以上待っていた」かのように横一列で現れた時は吹き出しました。光子郎が周りの険悪なムードを無視してパソコンに向かって延々と一人語りを続けるシーンは絶対に必要なかったと思います。太一が周りのことを気にするあまり動けない――ことをわからせるための回想シーンは同じシーンの使いまわしで正直クドく、おそらく都心であろう街中は圧倒的に人口密度が足りません。
もちろんいいところもありました。前記した通り戦闘シーンや進化シーンなど、デジモンが関わるシーンはとことん気合を入れて作られていましたし、随所デジモンファン納得の演出も入れてきます。かなり細かなところでデジモン的シーンを入れていたりと、スタッフのデジモン愛は伝わってきました。それだけに、作品の大半を占める静止画シーンが残念でなりません。
必要ないところには力を入れず、必要のあるところに全力を尽くした。
そんなことを言ってきそうな作品でした。
総評は、デジモン作品としては非常に良くできていたと思いますが、初代デジモンアドベンチャーの続編、その劇場作品としては、ハッキリ言ってクオリティ不足だったと言わざるを得ないかと思います。
全体的には、つまらなかったです。