愛花 さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
偽りの神に抗え
他にない世界観、最後まで読めない展開が良かったと思います。作画も物語の暗い雰囲気に合っていました。
独特の世界観、価値観をしっかりと表現できていて素晴らしいと思いました。
遠い未来を描いた物語のはずなのに、呪力や集落などが古い感じがして日本の物語として受け入れやすかったです。
{netabare}
前半で張り巡らせた伏線を回収するのがうまかったと思います。原作がしっかりしていたんでしょうね(^_^*)後半の緊張感、スピード感に引き込まれました。
また、さき達だけの世界から始まってミノシロモドキとの出会いにより町全体、化け鼠も加わって、気付いたら人間と化け鼠という壮大な物語に広がっていくのに引き込まれました。
明確な3部構成も綺麗で良かったです(^_^*)
{/netabare}
ED(時々OP)は2曲ともよかったです(*。・ω・`*)物語の雰囲気にも合っていて、余韻が残りますね。
ただ、あんまりよくないかなと思った点も多かったです。
最初の方は、世界観がよくわからないままだらだら進んだので、頑張って観進めたという感じでした(´・_・`)細かい伏線を張る上で必要だったのかもしれませんが。。
{netabare}
あと主人公格のキャラたちに共感できないことが多かったですね。。
特にまりあちゃんかな⁇いくらなんでも自己中すぎるでしょ…
おかげさまで悪鬼が村を壊滅させた訳ですし…
しかし「DNA鑑定で骨はまりあとまもる本人のものと確認された」「まりあたちの子供が化け鼠に利用されている」など全てが繋がったときはさすがにショックでした…
同性愛描写も、どうしてこうなったって感じでしたね。。
一部ならまだしも、全員というのはなかなか気持ち悪いです。
結局、しゅんはただの「恋愛ごっこ」と言いましたし、まりあも最後にはまもるを取りますし、さきもまりあを愛しているようで目はしゅんを追っていましたし。。
最終話の10分15分で化け鼠が人から生まれたこと、呪力を持つ人間が持たない人間を使役できるように、殺せるように鼠の遺伝子を組み込んで造ったものだということがわかる展開は唐突すぎた気がします。
「化け鼠が人間に似すぎている」というのは中盤からずっと言われていたことですが、もう一息ヒントがあって、最後にさとるが染色体数の話をする前に、観る側が自然にそれを推測できる風にして欲しかったです。。
(私の察しが悪いだけでしょうか。。)
{/netabare}
前半でとっつきにくさを感じたり、いろいろ詰め込まれていて混乱してしまったりしましたが、この作品だけの世界観にどっぷり浸ることができました(*。・ω・`*)
全部見終わって「偽りの神に抗え」の真意がわかりました。まさか化け鼠視点のキャッチコピーだとは予想もしていなかったです…(^^;;