iQxju38786 さんの感想・評価
1.4
物語 : 1.0
作画 : 1.0
声優 : 3.0
音楽 : 1.0
キャラ : 1.0
状態:観終わった
デジモンの魂はどこにもなかった...
全体的に残念です。
私はアンチでもなんでもありません。とても未熟な作品としか評価できません。
子供の頃から見ていたデジモンの魂がどこにもありませんでした。とても悲しいです。
残念な点はいくつかあるのですが、個人的な入れ込みなどもあるので共感してほしいとは思っていません。ただ、残念で悲しいと感じているファンがいるという事を知って欲しいです。
1.演出
演出に関しては本当にたくさんあるのですが、まず一番大事なことは技名をデジモンが言わないことです。これは絶対に許されないと思います。クライマックスでも究極体になるまでの演出がまったく無い。これは本当にデジモンとしてありえないことです。これはデジモンうんぬんの以前に、決め所がわかっていない、盛り上げ方を知らない、演出の基本を理解していないと思います。ファンの総意とはいいませんが、究極体になるのになんの演出もないってふざけていると思いませんか?進化の意味やデジモンと子供の絆などをまったく理解していない人間が作ったとしか思えません。
2.戦っているときなぜ子供たちは口数が少ないのか?
デジモンは子供とパートナーデジモンが一緒に戦うのが絶対に揺ぎ無いコンセプトだと思います。あの演出やセリフ回しではとても一緒に戦っていると感じないし、熱い展開も期待できません。ただ、状況を進ませるだけの言葉に過ぎず、感情や意思がありません。
3.太一の葛藤の演出が稚拙
太一は高校生になったことで子供の頃には見えていなかったものが見え悩む。それは問題ないと思います。昔の無邪気な勇気やみんなをひっぱるリーダーとして戦う姿とは違った、成長したからこそ持てる勇気に目覚めるまでの過程を見せようとするのはとてもいいと思います。ただ、それを感じる演出がクワガーモンに壊された町を見ただけというのはあまりにも説得力がなさ過ぎです。その想いやプレッシャーを感じるまでのプロセスや重みがまるでありません。
そのプレッシャーを感じるためには太一がこれまで信じていたものや持っていたものを脅かされるような演出なり物事なりが必要です。
また、それを乗り越える過程がただのなし崩し的な展開な上に、ヤマトに促されてっというのが話になりません。あんなのはただのヘタレです。
そして2人のやり取りの無駄な尺、女の子の層を狙うのは何も文句ありません。ですが、キャラクターの理解、ユーザーへの伝え方、バトルや台詞回しなどの基本的な演出などは最低限抑えて制作に当たるべきだと思います。
声優が変わろうが、キャラデザが誰だろうが文句はありません。ですが、物語を作る、作品を生み出す者としての最低限の実力や能力を有した人物が、この作品を受け継いでくれる事を願って止みません。
長くて申し訳ないのですが、どうしても今の気持ちを伝えたかったのです。
デジモンはファンも多く、制作に当たる人間には様々な事情もあると思いますが、がんばって欲しいと思っています。この程度ではアニメ(お話)としてのレベルが低いと評価されても仕方がないと思います。