「残響のテロル(TVアニメ動画)」

総合得点
82.2
感想・評価
2160
棚に入れた
11409
ランキング
371
★★★★☆ 3.7 (2160)
物語
3.7
作画
3.9
声優
3.7
音楽
3.7
キャラ
3.6

U-NEXTとは?(31日間無料トライアル)

ネタバレ

愛花 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

キャラの行動原理に注意して観てください!

ノイタミナからのオリジナルストーリー。主人公の少年2人がテロリストという斬新な設定(´・ω・`)

OP,ED等、音楽が儚く幻想的ですごく良かったです!OPのアニメーションも凄く好き(^_^)

作画も文句無しに綺麗で、背景が鮮やかだったりぼんやりしていたりして、夏の暑さや作品の雰囲気がよく出ていました。

キャラも一人ひとり個性がしっかりしていて魅力的でした(^-^)特にナイン・ツエルブと柴崎さん!(^-^)(^-^)

{netabare}

簡単に作れてしまう爆弾や高高度核爆発についてなど変わった方面の知識を知って感嘆しました(^^;;

ハッキングなども楽々やっちゃって、この子たち本当になんなの…

誤算やイレギュラーはあったものの、目的を達成させましたしね(´・_・`)

この頭の良さのせいでアテネ計画に巻き込まれたのでしょう…


1クールですが1度観ただけだとテーマがわかりにくい難しい作品でした(>_<)

ナインの目的は「アテネ計画の暴露」でしたが、どうしてそうしたかったのでしょうか?

それはナインの死に際の「なあ、俺たちを覚えていてくれ。俺たちが生きていた事を」がすべてかなぁって思います。。

親も自分を覚えてはいない、幼少を共にした友達はツエルブとハイブを除いて死んでしまった。世界でナインを「覚えている」のは2人しかいないと思ったとき、ナインは世界に自分を覚えていてほしかったのかなぁって考えました。

そこから、それぞれの登場人物の行動原理はなんだろう…と気になってもう一周観てみました。

ツエルブは「誰かに必要とされたかった」
ナインが自分を必要としてくれたからツエルブはナインを慕ってついていった。ツエルブが原爆の在り処をハイブに話してしまいナインを裏切ってしまったと放心状態になった。そのときリサが「私はツエルブが来てくれて嬉しかった」と言ってくれて、自分を必要としてくれた人がナインの他にもいたことに気付いてやる気が出た。そう考えるとリサに「君に出会えて良かった」と言ったのも突飛ではなかったのかと気付きました。

正直1周目ではリサってこの作品に必要だったのかなと思ったのですが、リサがいなければナインとツエルブが笑っていられる最後はなかったでしょうね(^-^)
(リサがいなければそもそも2人がすれ違うことがなかったというのは置いておきましょう…(@_@))


ハイブは本人もはっきり言っていましたが「ナインに勝ちたかった、認めてもらいたかった」
ツエルブが死んでも構わない風だったり捕まえず解放したりしたのは、ナインにしか興味がなかったからなのですね。
この人が出てきてストーリーの筋がわかりにくくなったしやることなすこと滅茶苦茶だと思っていたのですが、案外この物語に合った人物だったのでしょうか。。

こう考えると、行動原理というより存在意義、生きていける理由と言ってもいいのかなと思います(´・_・`)

大人たちの陰謀、アテネ計画に巻き込まれた少年たちが、自分の存在意義をかけた物語なのかもしれないですね。


学校でいじめられる日々、自分を拘束する母親から逃げ出し「何かが変わるかもしれない」とナインたちについていったリサの存在意義はなんだったのでしょうか。ナインたちと共に過ごして、何かは変わったのでしょうか。


1クールなのでナインたちの過去について(リサによく似た女の子の話、ハイブがナインにここまで執着する理由)などがあまり掘り下げられなかったのが残念かな…

でも2クールでだらだらやるお話でもないと思うのでこれで良かったのでしょうか(^-^)

{/netabare}

1回観た後、正直難しい、何が伝えたかったのかわからないなって思ったのですが、登場人物たちの行動原理、存在意義を考えながらもう一度視聴してみたら評価がかなり上がった作品でした。。

投稿 : 2015/11/20
閲覧 : 240
サンキュー:

19

残響のテロルのレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
残響のテロルのレビュー・感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたら こちらのフォーム よりお問い合わせください。

愛花が他の作品に書いているレビューも読んでみよう

ページの先頭へ