HIROTO さんの感想・評価
4.4
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
変態の汚名を受ける勇気
最初から相変わらずの世界全開でスタートされる。
化物語では予告でしか出てこなかったファイアーシスターズがメインになる。
化物語の続編というのに相応しく、戦場ヶ原 ひたぎとのやりとりから開始するとはわかっている!
西尾維新の独特な世界は健在である。
化物語は怪異退治を主にしていたので、シリアスな展開が多かったが偽物語ではギャク、エロ、パロディが多くなっている。
まあ化物語とは雰囲気は似てるものの、作品のベクトルが違うかな。
火憐と月火との兄妹話の流れを作りつつも、化物語のヒロインとのやり取りを組み入れ、1話はなかなかのテンションでスタートを飾ったと思う。
サービス全開な話もあったりしてヒロインの違った魅力を魅せてくれた。
ただ、暦に関しては魅力半減どころではない!
背景も前回同様にシンプルでスタイリッシュでとてもいい。
わかりやすく丁寧な背景が世界観を引きたてている。
西尾作品に見られる独特な会話の掛け合いが好きな自分としては楽しむ事が出来たけど。
しかし、化物語に比べると中身の部分では薄くなってしまっているのが少し残念な部分ではあった。
前作に比べて動画が増えたけど、その反面で前作の独特な世界表現は薄くなってしまった。
セリフの言い回しやキレ等は前のが面白かったなー!
ヒロインの髪型変更・・・・これは駄目だーーー。
どのヒロインも前の髪型がよかったよ・・・。
ひたぎも前のが圧倒的によかったし・・・。
あとエロが前面に押しで過ぎな印象やね!
自分はそこを求めているわけではないので、途中からお腹イッパイになってしまった・w・
前回が言葉遊びと映像遊びとストーリーがすごくマッチしていてバランスが最高だったので、今回はストーリーが薄く感じてしまった。
まあ、これは化物語が好き過ぎたものあるのかもしれない。
BGMは多くて、これは好印象だった!やはりBGMのクオリティやセンスはとても高かった。
映像と音と言葉遊びの化学反応からくる鳥肌の立つ感覚、高揚感はあまり感じる事ができなかった。
化物語のアンバランスなのに絶妙なバランスが成り立っていたからかもしれない。
それのせいかテンポが悪く感じてしまった。
期待していただけに少し残念だったけど、化物語とは違った作品で西尾維新の言葉遊びのファンサービスだと捉えれば楽しめた。
それでも、主人公とヒロインの兼ね合いは面白かったからよかったかな!
そんで忍野忍が化物語では全く話さなく空気に近い存在だったけど、偽物語では結構スポットが当たるのがよかった。
ひたぎに匹敵する魅力的なヒロインやね!
偽物語としてみれば面白いと思う。
化物語の続編としてハードルをあげてしまえば物足りないかな。