退会済のユーザー さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
肥大化したフェチの結晶
野球の試合なら完全に勝っているのに、最後にスクイズを決められたような気がしましたw
何というかあらゆる酷評が書かれていたりするので、物語の整合性などなどは、他の方々のレビューを観て頂くとして、本作はエロゲハーレムをそのまんまハーレム隠さずに、エロ隠さずに、ダメ男隠さずな作品になっております。
ところで本作を改めて考えて観た時、色々とアニメに対する、なにがしが浮かんできました。昔々はオタクやアニメなんてゆーものは、かなり歪んだ人種の性癖がどこからかしこから、作品に注ぎ込まれ、自分のその崇高な性癖を臆することなく、世間では冷ややかな目線を浴びることも臆することもなく、ひとつ心に志を刻み込んだ、そんなイノセントな人達だったのだと思います。(今更ですがw)
アニメーションという単語は日本語ですが、これは英語ではありません。ディズニーなどもアニメーションと表記されていますが、これは日本語を逆輸入した形になります。他のレビューで書こうとしたのですが、日本と海外のアニメの違いは、海外は子供に見せてはいけないものなどは、なるべく排除した作品になっています。一方日本は本作のような作品もありありで、一概に分かりませんが、先にも書いたようにイノセントな、オタク達の妄想が具現化された形になっているのが、アニメの一側面でもあるような気がします。(w)
本作は、そのオタクの癖を具現化したようないびつなものになっております。誠をめぐるカオスハーレム。外国アニメオタクはなぜアニメを観るのかというと、萌えとか、ツンデレから派正する一つのフェチズムがアニメから感じ取れるからでありアニメからしか受け取れないからかと、と思われる。(w)
こういったオタク文化が強い時代に本作が登場した気がします。アニメの流れを鑑みると、ここら辺から物語よりもキャラクターで楽しむ風潮がある気がします。誠ハーレムについては、キャラクターに求めるオタクのフェチが変異していく中、女性に母性を抱きたい欲求まで含まれた作品に感じます。{netabare} ~ 問題の誠が刺されたシーンですが、{/netabare}彼女達の殺意ではないと思う。これもヤンデレの結晶化した母性と愛の形とあたいはおもた。いずれにしても、本作は極めていびつな作品であることは間違いないでしょう。