ビアンキ さんの感想・評価
4.0
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
スピード感ある単発OVA
レンタルDVDで視聴
1989年発売のOVA、全1話。
本作の魅力を書いてみる。
本作最大の魅力は、シナリオとアクションのスピード感であろう。
シナリオのスピード感
まず本作は
金さえあれば何でも運ぶ運び屋:ビリー・バンディットと、
その仲間である美女:ラリー・ビンセントが
いつの間にか幼女誘拐犯という濡れ衣を着せられ
犯人が誰か考えつつ警察から車で逃げている途中、
ふとしたことから自分たちに濡れ衣を着せた、犯罪者集団が乗るトラックを見つけ
街中でカーチェイス&ガンアクションを繰り広げる
…という割とシンプルなストーリーである。
何話も続く物語ならダレてしまうかもしれないが
本作は45分間という短い時間に
このシンプルなストーリーを押し込み濃密に、
しかしテンポ良く見せている。
この時間の短さからくるスピード感や手軽さ・見易さは本作の大きな魅力の一つだろう。
で、
もひとつ、アクションのスピード感
本作は銃&車オタクとして知られる園田健一氏が原案者な上、
スタッフロールを見る限り、このアニメの制作にも結構強く関わっているようで。
そのせいなのか特にカーチェイスシーンの力の入り具合がなかなか凄い。
エンジンを唸らせながら画面に迫り、
ものすごい勢いで車道を、街中を駆け抜け
犯罪者の車両を追跡する主人公の愛車バフ!
…と、
その主人公を宿敵扱いして追跡する、いわば銭形的ポジションの警官:パーシーの車両。
そしてそんなバフのカーチェイスを演出するように
他の車両と追突し、グチャグチャになったり爆発していく車たち!
そのスピード感や迫力は本作の大きな見どころだろう。
車たちの勢いや迫力や疾走感だけでも充分凄くて魅力的なのだが、
主人公が車を走らせるシーンで必ず流れる洋楽!
それがカーチェイスに更なるスピード感を、
そして本作全体にオシャレさを与えており、
本作をより魅力的に輝かせている。
ちなみにガンアクションもそれなり。
正直あまり詳しくないからアレなんだけど
銃にもそれなりの拘りが感じられたし、
アクションに関しても、カーチェイス以外の1つのアクセントとして、ぐらいなら…
及第点はあげられる出来だったと思う。
スピード感以外の魅力として、
主人公であるビリーのキャラは大きいだろう。
防弾ジャンパーと防弾バンダナを身につけ、
真っ赤な塗装の愛車:バフを乗り回す大柄の男。
明るくノリが良いが、少々感情の起伏が激しくキレやすい、
相棒のラリー曰く「根は悪党だけどミーハー」
子供には優しい。
そんな主人公が
視聴者を明るく、ノリ良く物語に引っ張っていく。
本作の見易さや手軽さに、大いに貢献した良い主人公だったと思う。
まとめ
冒頭でも書きましたが全1話、45分間で完結するOVAです。
「疾走感のあるアニメが見たい」
「迫力のあるカーチェイスが見たい」
という方にはおすすめ出来るかと、
秀作です。
下手くそな文章、お読み頂きありがとうございます。
初投稿2015年11月17日