ムッツリーニ さんの感想・評価
3.4
物語 : 2.5
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:途中で断念した
本人はかっこいいと思っている仕草や言動を再現した作品
オブジェクトと呼ばれる圧倒的な兵器に生身で立ち向かう二人の兵士の物語。
外国に幻想を抱いているのか戦争映画の見過ぎなのかはよく解りませんが、気取った感じの吹替洋画風な言い回しが非常に多いのがとても印象的。その台詞回しの凝り具合からみて、「恐らく作者はこれがやりたくてこの話を書いたのかもなぁ」なんて思ってしまう。
その世界観も設定魔な鎌地氏らしく非常に細かいのですが、非常に現実感に乏しく物語その物に対する没入感はあまり得られません。そもそも国連が瓦解したぐらいで世界中の国家が分裂して内紛を起こすとか余りにも発想が飛躍しすぎてますし。
作画や音響などは水準以上で安定していて、そういう意味での見ている安心感はあるのですが、肝心の物語にリアクションが取りづらいのはどうにも辛いものがあります。設定や展開を中途半端に現実に寄せようとしているのが原因の一つでしょうね。
鎌地氏が「とあるシリーズ」以外にどんな作品を書いているのかは知りませんが、いっそ割りきって指輪物語のような大河ファンタジーものを書いたほうが面白いものが出来るんじゃないかなという気がします。