「イーハトーブ幻想〜KENjIの春(アニメ映画)」

総合得点
67.9
感想・評価
28
棚に入れた
238
ランキング
2297
★★★★☆ 3.7 (28)
物語
3.8
作画
3.8
声優
3.4
音楽
3.7
キャラ
3.6

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セメント さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 2.0 音楽 : 2.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

春と修羅

宮沢賢治生誕百周年記念作品です。

この作品、原作はないんですよね、宮沢賢治の伝記みたいなものです。
裕福な家庭に生まれ小学校の先生になった主人公が、農村で貧しい生活を送る生徒と触れる中で、自分を見つめ直し、自分も農民となって貧しい生活を送る。
その中で幻想に魅入られていくというような物語です。
日本人が忘れてしまった自然と共に生きる姿というのがありありと描かれていたように感じます。

宮沢賢治を題材にしてるアニメって、何故か登場人物が猫になるんですよね。
「銀河鉄道の夜」もそうですが。
監督は「マクロス」や「アクエリオン」の河森正治さんです。
アニメーターも実力派が揃ってる感じですね、作画クオリティを求めてる人はこういう作品を見て目を養ってください。

声優はケンジ役を佐野史郎さんが勤めています、ドラマでよく見るあの方です。
やっぱり声優とはまた違って素人っぽさあるんですけど、作品の持ち味を全く損なうことなく寧ろ引き出しますね。

音楽は上々颱風が担当しています。
詳しくは知らないんですが、色んな国の楽器・楽曲をミックスさせた型に捉われないタイプの音楽集団みたいですね。
「平成狸合戦ぽんぽこ」のテーマ曲なんかを手掛けています。

猫好きの方は見て損はしないと思いますよ()


イーハトーブとは理想郷の意味を持つ造語です。
岩手県が変化してイーハトーブになったといわれているですが、宮沢賢治は岩手県は花巻市の出身です。
あの辺よく行くんですが、花巻-釜石間を「銀河鉄道の夜」を模したSL蒸気機関車が走ってるんですよね。
車内も豪華でプチ宮沢賢治展みたいなのもあって、1回乗った事ありますが、良い経験になりました。

投稿 : 2015/11/14
閲覧 : 441
サンキュー:

3

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