蒼い✨️ さんの感想・評価
3.2
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 1.5
状態:観終わった
時代を感じる映画でした。
1988年(昭和の終焉)に上映されたアニメ映画。
原作者は大友克洋。原作漫画を読んだことは一度もありません。
概要
舞台は2019年の東京。
島鉄雄(いじめられっこ気質)が強大な超能力に目覚めたことにより、
調子に乗って破壊と大量殺戮を繰り返す。
ウルトラ・スーパー・デラックスマンの亜種みたいなものですね。
そして、幼馴染みの金田が、鉄雄を止めるために奔走する。
劇中では、ほとんど戦ってばかりでしたね。
さて、感想をざっくりと!
この世界は、バベルの塔みたいに巨大過ぎるビル群の足元に高層ビルが並んで、
さらにその下に、ひび割れて落書きだらけでなんか汚いスラムみたいな街がある。
暴走族がヒャッハーしてレストランをぶっ壊したり人を轢いてたりと、やりたい放題。
それどころかテロとか爆破事件とか殺人だらけで治安悪すぎですし、
これ?本当に21世紀の日本ですか?人の命が無茶苦茶軽い世界ですし!
第三次世界大戦が起こった後の世界というにしても、全然日本っぽくない。
むしろ、末端だけ見れば汚染物質を撒き散らしている某国みたいな町並みですな。空も灰色ですし。
バブル期に連載されてた原作らしく、
物質文明の行きつく果ての汚れた国として日本が描かれてたみたいな?
反政府デモとかが日常の世界でもありますし、政府など支配する側は銃などの暴力で鎮圧する存在。
銃刀法が変わったのか普通に銃火器を入手できるみたいですし、リアルと比べちゃダメなんだろうな思いました。
不良はかっこいいとされ、バイクは若者のステータスであり、
反権力がかっこいいとされてた、そんな時代に作られた作品でありますので、
今のアニメの基準で測ってはいけない!そんな作品なのでしょうか?
むしろ、私の趣味嗜好に合わないだけ、私の物差しで測れないなのだけかもしれませんけどね!
アニメ、漫画、映画など多方面のクリエイターに影響を与えているらしき作品ですが、
私は、登場人物や物語に重きを置いて評価してますので、自分の基準では微妙な作品でした。
微妙と思えた理由…あんだけ殺伐とした大量殺戮させといて、回想シーンで良い話っぽく終わらせようとしたところ。
あんなの挿入したところで、金田にも鉄雄にも感情移入は無理でしょう。
でも、最後まで飽きずに見られたのでパワーのある作品なのかもしれませんけどね。
でもね、ラスト近くのグロ表現が結構きついかな?と思えましたので、やっぱり褒める気になれませんでした。
作画がすごいっていうのは、まあ理解できるのですけどね。
作画と雰囲気だけ楽しんで細かいことは全部棚上げすれば、良いのかもしれませんね!
これにて、感想を終わります。
読んで下さいましてありがとうございました。