chariot さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
タイトル通り、声優さんのお話。
全13話。
声優の浅野真澄さんが原作者となる漫画を元にした作品。
新人声優・一ノ瀬双葉を主人公とした業界物。
双葉の声優の仕事を通して悩み落ち込み頑張る姿を描いたお話。
飛び抜けて面白い訳ではなかったけれど、意外と毎回楽しめた作品でした。
その理由として思いつくのが
まずなんとなく知っている声優さんのお仕事風景がリアル。
そりゃ本職で声優やってる人が原作ですからね・・・
アフレコの現場、仕事がなかなか取れない、言葉を交わすのも恐れ多い大先輩との共演、ファンの温かさ、そういったものが不自然すぎず、きっと浅野さん自身がそんな経験をされたんだなあと思わせるエピソードが魅力的でした。
(でも浅野さん本人は双葉たちより全然出世街道だった気がしますけど)
現場の説明が丁寧。
双葉に説明する形での監督等からやコロリちゃんの豆知識的に用語やルールなどが説明されるので疑問を疑問のままにせずに済むのも○。
毎回豪華ゲスト登場。
ご本人として登場する声優陣が非常に豪華。
大御所・野沢雅子さん、銀河万丈さん、深夜アニメ層にも喜ばれる神谷浩史さん、釘宮理恵さん、田村ゆかりさん、堀江由衣さんなど浅野さんのコネを利用したと思われる面々が毎回「今回は誰だろ?」と楽しみにしていました。
EDが素敵。
「あなたのお耳にプラグイン!」
曲も口ずさみやすくて良かったですが、イヤホンズ3人がラジオ形式でリクエスト曲(往年のアニソン)をはさみながら次回予告も流す手法で毎回飛ばせない為につい覚えてしまう上手いやり方でした。
逆にちょっと気になった点は
1話に出ていた1人を除いてトゲのある人がいなかった事。
新人だから粗相も多い事でしょう。
それをみんな優しく励ましてくれる・・・業界ってこんなに温かいものなんでしょうかね?
きっときつい事を言う人はもっといるんじゃないかなと思ったり。
ユニット組んでお決まりの誰かが怪我をしてピンチ!も少し気になりました。
よく考えると声優のお仕事アニメでアイドル活動もその一環に普通に取り込まれているのも個人的には微妙でした。
リアルでもそういった方向で活躍する方が多いですし、アニメの作品単位で声優さんが歌うのは嫌いじゃないですが、作品の後半はライブへ向けての頑張りが目立っていたのでやっぱり声のお仕事をしっかり観たかったです。
まとめ。
ちょっと大人しく落ち込みやすいけど頑張り屋の双葉
自称いちご星のプリンセス(キャラ作り)、明るくポジティブないちご
子役声優で芸歴は長いものの素直でしっかり者の鈴
デコボコな3人がイヤホンズとして励まし合い厳しい声優業界で頑張っていく姿は素直に応援したくなる丁寧なキャラ作りが印象的でした。
多少上手く行き過ぎる面は見られましたが、端役でも一生懸命頑張っている人がいるんだと再確認出来る良い作品だと思います。
そりゃ思ったさぁ・・・
{netabare}双葉がドラマCDで演じた役が取られるって・・・。。
あの浮かれようはまずやばい・・・って。
よくある話だよね、実際。
アニメ化のテコ入れって・・・。{/netabare}