ヌンサ さんの感想・評価
4.7
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
小説版も気になります
暗めの作品が大好きな身としては、非常に楽しむことができました(笑)。
基本的には1話完結型で、似た作品として真っ先に地獄少女を思い出しました。「何か絶望的な状況→最終的に少し救われる」という構造です。
声優陣ではカナカ役の松岡由貴さんによる明るい演技が、攻殻機動隊S.A.Cにおけるタチコマのような位置づけになっていると感じました。重苦しい展開を適度にほぐしてくれる愛らしい存在でした。一番好きなキャラクターです。
今作は、毎回ゲスト声優さんによる演技がとにかく素晴らしかったです。僕自身が声優に詳しくなってきたからなのか、「この声、誰だっけ?」と思いながら視聴して、エンドロールで膝を打つことが非常に多かったです。どの方も、短い出演時間で終わってしまうことがもったいないくらいクオリティの高い演技の連続でした。
個人的に泣いたエピソードは第10話です。・・・・・・ええ、自分オタクですから(笑)。矢島晶子さんが演じる女の子キャラクターには、他の作品でも泣かされている気がします。子どもの純粋さをここまでストレートに表現できる声優さんは数少ないですよね。
七瀬光さんによる音楽も素晴らしかったです。どこかで聞いたことのあるメロディーもありはしますが、久しぶりにサントラが欲しくなった作品です。
地獄少女が長いシリーズとして展開されたことを考えると、この作品も2期、3期と定期的に放送しても面白いのではないかなと思います。視聴者が覚えていなければならないほどの細かい設定もないので、たとえ放送の間隔が空いても、途中から視聴しても楽しむことができるシリーズにできるのではないでしょうか。夏目友人帳シリーズも近いですね。