にゃっき♪ さんの感想・評価
2.8
物語 : 1.5
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.5
キャラ : 1.0
状態:観終わった
原作ファン向けの作品?(酷評注意)
むせかえる夏を感じさせる海辺の町の作画と音楽は良かったです。
メインになるのは、1000年前に呪いを背負ったまま空に囚われた翼人である神奈の魂が、輪廻の果てに美鈴として転生し、主人公往人の法力の力を借りて呪いを終わらせるまでの物語だと思われます。 神奈には果たせなかった、ラストの母親との抱擁で家族になれた事で呪いは消え去ったのでしょう。
おそらく神奈はこれまでも何度も転生を繰り返したと想像できますが、誰も翼人の魂を受け止めきれず、呪いは解かれないまま輪廻の螺旋に戻っていったのでしょう。
ラストの少年少女が往人と美鈴の転生した姿であると考えれば、直後に力尽きはしましたが、誰もが受け止めきれず朽ちていった、繰り返される悲劇の連鎖を断ち切ったと解釈するのが妥当だと思います。
しかし壮大な物語を伝えるにしても、こんな方法しかなかったのでしょうか。
この作品がギャグ狙いなら何の問題もないと思いますが、不思議な病気や千年の呪いなどの設定が現実離れしているのにくわえ、そんな世界で動いている電波なキャラたちにも現実味は欠片もありません。主人公が法力を使い果たしたためなのか、突然カラスになって時間遡行するのでは視聴者を混乱させようとしたとしか思えないです。
突然に娘の美鈴を引き取りに現れる父親や、急に父親の手をはねのけ母親に駆け寄る美鈴も、都合良くキャラを動かしているようにしか思えず、舞台裏から泣け泣けという製作者の声が聞こえてくるようでした。
ありえない世界でありえない行動をするキャラたちも、果たせない使命や思いを子孫に延々と託していく事も、私にとっては感動とはほど遠い、違和感しか感じられない作り手の自己満足としか思えない作品でした。