はにょ~♪ さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ハニョー♪
ジョニーがジョニーが
{netabare} 京都市を舞台に、京都大学3回生の男子学生「私」が、1回生時に選んだサークルによって自らの大学生活をいかに変えていったか、その可能性を描く一人称小説。独立した4話から構成される。『太陽の塔』によるデビュー後、太田出版の編集者から「ウチで『太陽の塔』みたいなくされ大学生が出てくる作品を書いてほしい」と持ちかけられたのが執筆のきっかけだといい、舞台設定などは『太陽の塔』と似通っている。
『太陽の塔』との大きな違いは、並行世界の要素が取り入れられている点である。各話で「私」は異なるサークル・組織に所属するが、結末や登場人物が共通・関係しあっており、第4話で「私」は並行世界を横断することになる。物語の最後に並行世界であることが明かされる展開ではなく、各話の書き出しが統一されているなど、各話が全て並行世界であることを前提に描かれる。並行世界のアイデアには『キューブ』の影響もある。
四畳半恋ノ邪魔者 - 映画サークル「みそぎ」に入った場合の物語。
四畳半自虐的代理代理戦争 - 樋口に弟子入りした場合の物語。
四畳半の甘い生活 - ソフトボールサークル「ほんわか」に入った場合の物語。
八十日間四畳半一周 - 秘密組織「福猫飯店」に入った場合の物語。
11話構成であるため、アニメ化に際しては、全体の印象や設定を損なわないよう配慮しつつ、小説版の各話のエピソードやパーツを組み替えて、10パターンの並行世界にまとまっている。
なお「私」と「成就した恋愛」関係となるのは最終話のみ。
{/netabare}