フローズン さんの感想・評価
3.4
物語 : 2.5
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
中盤以降から尻上がりに面白くなっていった
・数年前にDVDで見たが改めて再視聴
・雰囲気や流れを知ってるからか、前回見た時よりも楽しめた
・原題であるギリシャ神話についての知識はゼロなので、どこがオリジナルなのか分からず、そこを知っていればまた違った見方ができたかもしれない
・90年代のディズニー作品は「アラジン」ぐらいしか知らないので、どうしてもアラジンと比べてしまう
・全体の雰囲気は結構暗く、悪く言えば陰鬱です
・さらっとグロテスクな表現もちょくちょくあり、年齢の小さい子供によってはうっかりトラウマになるかも
・物語も暗めですし絵としての色調も薄暗いものが多く、逆にそれが好みだという人にとっては好物なのかも
・暗い物語をフィルとハデスの部下、ゴスペル軍団たちが楽しくしようと盛り上げている印象
・作画はディズニークオリティ。映像とミュージカルの掛け合わせの演出はさすがの出来で、見ていてまったく飽きない
・「Zero To Hero」の映像はこの映画の最大の見せ場です
・その分、それ以外の部分、特に前半における町並みや建築物の外観はいつもより手抜きに思えた。アラジンのアグラバーの作り込みに比べて、住民が本当に住んでいるように思えない「とってつけた感」がある。
・物語は前半は退屈でつまらないと思っていたけど、中盤以降ハデスが本格的に活動しだす辺りから尻上がりに面白くなっていった
・主人公ヘラクレスは正直言って魅力がなく、アクの強い個性を放つハデスやメガラが立ち回って展開していったほうが当然面白くなるんですよね
・フィルという愉快なキャラ、吹き替え版は永井一郎氏の好演が光るが個人的にはハマらなくて、海外アニメによくいる楽しいおじさんの一人にすぎない印象。
・特筆すべきはハデスとメガラ。この二人はとても妖しくて良いキャラをしている。ハデスはジャファーとはまた別の人間臭さ、憎めなさがとても好感を持てる。
・メガラは圧倒的にエロい。一挙手一投足にあざといほどに色っぽさがあり、スタッフの意気込みが窺える。でもたぶんこのご時世のアニオタには絶対ウケないと思う(笑)個人的にはめちゃめちゃ好きですけどね
・ラスト、よくある、どちらの世界で生きるか問題。「バケモノの子」みたいに何もかもを手にしなくて本当に良かったです
・見ていて幸せになる映画かと聞かれれば純粋に首を縦に振れない。しかし絶対に見る人によって捉え方は違う。ヘラクレスとメガラが庭園(?)でいちゃつくシーン。偽装と本音が入り混じって分からなくなってしまうメガラに共感できる女性は多いのかも。
・人によっては確実に名作と呼ばれる作品であるだけの懐の広さがある作品ではあると思う