ピピン林檎 さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
ネトゲ廃人の雄叫びを聴け!SAOとは別個の魅力を放つ異世界バトルもの
この作品は、
(1) 作画・演出がひと昔前風(2000年代前半~中頃までの雰囲気)で、また
(2) 音楽も今どき珍しく第1・第2シリーズ通してOPが全然変わらない等、
制作予算が余り出てないのかな?と心配してしまうくらい心許ない始まり方でしたが、
(3) 全体シナリオは意外なことに相当確りしていて、
第1シリーズの退屈気味な前半を何とか乗り切れば、後半からは先が気になって仕方のない展開になり、
第2シリーズまで一気に見切ってしまえる面白さがある作品、と個人的には評価したいと思います。
◆各話タイトル&評価
★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回
======== ログ・ホライズン 第1シリーズ (2013年10月-2014年3月) =======
{netabare}第1話 大災害 ☆
第2話 ロカの遭遇戦 ☆
第3話 パルムの深き場所 ☆
第4話 脱出 ★ 初の本格的バトル
第5話 アキバへの帰還 ☆ NPCにも人格があることを知る
第6話 決意 ★ ギルド創設の決意
第7話 クレセントムーン ☆
第8話 腹ぐろ眼鏡 ★
第9話 円卓会議 ★
第10話 その手につかみとれ ★
第11話 イースタルからの招待状 ★
第12話 ラグランダの杜 ☆
第13話 盾と自由 ★★
第14話 ワールド・フラクション ★
第15話 襲撃 ★
第16話 ゴブリン王の帰還 ★
第17話 怠惰で臆病な姫君 ★★
第18話 遠征軍 ★★
第19話 あの背中を追いかけて ★
第20話 契約 ★
第21話 ふたりでワルツを ★
第22話 つばめとひなむく ★★
第23話 魔法使いの弟子 ☆
第24話 混乱 ☆
第25話 天秤祭 ★★{/netabare}
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★★★(神回)0、★★(優秀回)5、★(良回)12、☆(並回)8、×(疑問回)0 ※個人評価 ★ 4.1
OP「database feat. TAKUMA(10-FEET)」
ED「Your song*」
======== ログ・ホライズン 第2シリーズ (2014年10月-2015年3月) =======
{netabare}第1話 北の国のシロエ ★
第2話 無法者とミスリルアイズ ☆
第3話 奈落の参道 ★★
第4話 ひび割れた翼 ☆
第5話 クリスマス・イブ ★
第6話 夜明けの迷い子 ★
第7話 水楓(すいふう)の乙女たち ☆
第8話 アキバレイド ★★
第9話 変わりゆく戦場 ★
第10話 ギルドマスター ★★★ ネトゲ廃人激白(神回)
第11話 リトライ ★★
第12話 供贄(くにえ)の黄金 ★
第13話 2.14 甘いワナ ☆
第14話 カナミ、ゴー!イースト! ☆
第15話 旅立ち ☆
第16話 真昼の吸血鬼 ☆
第17話 オデュッセイア騎士団 ☆
第18話 ライブがはねたら ☆
第19話 赤き夜 ★
第20話 バースデイ・ソング ★
第21話 ひばりたちの羽ばたき ☆
第22話 異邦人 ★ ロエ・ツーの正体に・・・え???
第23話 アイザックとイセルス ☆
第24話 常蛾の眠り ☆
第25話 開拓者たち ★{/netabare}
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★★★(神回)1、★★(優秀回)3、★(良回)9、☆(並回)12、×(疑問回)0 ※個人評価 ★ 4.1
OP 「database feat. TAKUMA(10-FEET)」
ED 「Wonderful Wonder World*」
◆「これが僕達のリアル」連呼に注目
次回予告の最後に入る「これが僕達のリアル」という決まり文句に加えて、OP歌詞では「WE LIVE IN THE DATABASE」という文句が強調されている点が序盤から少し気になっていたのですが、第2シリーズの第10話で「そう来たか!!」というちょっとした驚きがありました(この回を個人的に"神回"と認定する理由)。
本作のとくに第1シリーズの序盤は、主人公達を取り巻く状況がSAOのアインクラッド編に割と似ていることもあり、コレって劣化SAO?と思う方も多いと思いますが、後半から本格化するバトルシーンの迫力も含めて、本作にはSAOとは違った独自の魅力があると私は思いました。
◆第3シリーズ前提で、収束しないまま終わってしまったストーリー
本作の場合、第1シリーズの序盤に出てきた敵キャラや場所の設定が、第2シリーズに入ってから重要設定として再登場するなど、最初から綿密に登場キャラや世界観を考えてシナリオを練ってきている感が強く、今後制作されるかも知れない第3シリーズでは、そうした設定を活かして物語の綺麗な収束が図られるものと期待しています。
もし原作者のトラブル等が原因で、このまま続編が作られないで終わってしまうとしたら、ちょっと惜しい作品です。