しまっちゃうおじ さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
麻雀で仕事になるっていいなぁ
働く女子シリーズ第2弾ですね。シリーズと言ってもまだ2つしかありません
が・・・。ちなみに、第1弾は「花咲くいろは」です。
アニメの制作会社の現場が舞台で主人公は下っ端の女の子。釈迦人なら誰で
もぶつかりそうな壁にぶつかり乗り越えていくストーリーです。
制作会社の自叙伝のような作品で物語には説得力があります。登場人物それ
ぞれに過去背景などの設定がしっかりしていて、それぞれに「人間臭さ」が
はっきり出ていて、よりリアルに描かれていたと思います。
アニメ制作の裏側も見えてアニメを造る大変さや、どのような工程でアニメ
ができていくのかなど、アニメに興味がある人にはよりいっそう楽しめる内
容だともいます。
しかしながら制作会社がこのような制作の裏側見せるということはエンター
テイナーとして疑問を感じてしまいます。
アニメが出来るまでどれほどの労力がいるのかは分かりますが、それを作り
手が視聴者に伝える必要はあるのでしょうか?
視聴者側からアニメ制作の大変さを理解して観るということはいいことだと
思います。しかし、それを作り手側が視聴者に発信するのはエンターテイ
ナーとして失格だと思います。まるで、「こんなに造るの大変なんだから作
画崩壊しても仕方ないでしょ?」「こんなに造るの大変なのにこの作画のク
オリティ観てよ!」と言ってるように感じてします。
ひねくれてる意見だと思いますが、プロとしてあるまじき行為だと思いま
す。過程を含めずに結果だけで勝負して欲しいです。
と、思いますがこの作品がいい作品というのも事実で、制作会社だからこそ
の作品だということも感じています。
かなり斜めな意見ですが、個人的に腑に落ちない点を除けば素晴らしい作品
だと思います。
短いシーンでも、作画に胸を打たれる、目を奪われる作品がいくつかありま
す。そのシーンがクリエイターの情熱からできていると思うとより一層感動
してしまいますね!!(矛盾)