蒼い✨️ さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
毎日がかけがえのない宝物、なので。
憧憬の路(しょうけいのみち)で知られる小京都・広島県竹原市を舞台にしたハートフルストーリー。
概要
主人公は高校一年生の少女、沢渡楓(さわたりふう)。写真を撮るのが大好きな女の子。
亡き父が生まれ育って愛した街で小さいころに家族で遊びに来てた竹原に高校進学と同時に一家揃って引越し、
そこでいろんな人と出会い、そこで見た景色・日常をカメラで記録することで、
同じく写真撮影が好きだった父親の思い(楓が撮影をするのは父親の影響)を汲み取ろうとする物語。
楓(ふう)は、塙かおる・岡崎のりえ・桜田麻音と仲良し四人組になって、
お好み焼き屋の店主のお姉さんや、写真屋のおじさんなど竹原の人たちと触れ合い、
暖かさに包まれた日々を過ごしています。
たまゆらは、ごくごく平凡でヌルい日常が最後まで続いて何も事件は起きません。
なので、退屈・つまらなく感じる人もいるかもしれません。
このアニメは、こういう方におすすめです。
・可愛いが好きな人。
・人情の機微にあふれて愛情と優しさに包まれた世界を望んでいる人。
・友達に優しさと思いやりを求めている人。
・理不尽や尖ったことを好まない人。
・ノスタルジーに弱い人。
・生きてるって素晴らしいなって再確認したい人。
この作品は、キラキラと輝いてる青春そのものって感じですね。
監督であり作者である佐藤順一さんは男性でありながら、少女の描きかたが凄く良いですね。
「おジャ魔女どれみ」など、女児向けアニメを手がけてきた実力といいますか、
媚びずに初々しいキャラ作りが、ハーレム系ラノベや男性漫画家の手で作られた女性像と、
まるで別物みたいな印象を受けました。
また、優しくて温かい音楽が作品への好印象に大きなプラスになっていますね。
実はこれ、地元・広島では日曜日の昼間にNHKで放送されていたのですよね。
子供に見せられるアニメかもしれませんね。
実にこのアニメ、竹原の情景を美しく描いてるのですが、
綺麗に描きすぎてて地元の人が観たら照れるんじゃない?って感じ。
モブに至るまで出てくる人全員が優しい善人。
美化された竹原って感じですかも。
でもでも、創作ですからそこはそれ、ファンタジーとして楽しめばいいかな?と思いました。
町おこしアニメとして地元と相思相愛で観光客を呼んでいますし誰も不幸になっていないですしね。
最終回まで観終わったのですが、見始めたときの感動も徐々に薄れていきましたね。
単に空気に慣れただけかもしれませんが。
でも歌は情感たっぷりですし、出てくる人たちは好きですし、
精神的にちょっと疲れた時に観ることによって元気がもらえる、
そんなアニメとしてオススメできる作品だと思いました。
個人的に好きな話は第6話です。4人が4人組になる前の昔話です。
これにて感想を終わります。読んで下さいまして、ありがとうございました。