どらむろ さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
男装女子とイケメンホストがサバゲーするお話。女性向け要素強いですが男子視聴者でも見所あり
「ステラ女学院高等科C3部」「うぽって!」「さばげぶっ!」に続く、サバゲー(サバイバルゲーム。オモチャの銃で銃撃戦やるゲーム)を題材にしたアニメです。
月刊Gファンタジーの漫画原作…らしく、女性向けを意識した作風が特徴か。
主人公は女の子なのに秘密にしてて、男と思っているホストの美青年二人とチーム組んで、サバゲーをします。
次第にサバゲーの魅力(というか魔力?)にのめり込んでいく主人公のエキセントリックなキャラクターと、サバゲーにまつわる美青年同士の因縁や葛藤が見所。
…かなり真面目に銃器類などのミリタリー要素しっかりしている事、変則的なキャラドラマの意外性など、男子が観ても中々面白いです。
{netabare}『物語』
サバゲー題材の作品としては、意外に真面目にサバゲーやってました。
銃器類へのマニアックな拘りなどは、むしろ男性視聴者にとって興味深いです。
女の子なのに男の子っぽい主人公・立花蛍が、ひょんな事ならイケメンホストコンビにサバゲーチームに誘われ、持ち前の正義感やら秘めた闘争本能?的なモノに火がついて、サバゲーにのめり込んでいく…。
設定からして女性向け作品ならではのユニークさが目を引きました。
キャラドラマは主に男性同士の過去の因縁にまつわる話で、ここら辺は女性向け作品らしい雰囲気。
普通ならば男性視聴者にはとっつき難いのですが…
本作は主人公が(男の子っぽいとはいえ)美少女ですし、感情の波風や関係性の揺れなども、「サバゲーで勝負!」な流れになる為か、分かり易く盛り上がるのが良かったです。
蛍(ほたる)のキャラクターが良く、あまり湿っぽくならずに視聴できました。
サバゲーには詳しくありませんが、どう見ても(それ、サバゲーじゃないだろ…)とツッコミ所は多し。
あまり細かい事気にせず「サバゲーもどきの半分異能バトル」な雰囲気を楽しめるかどうか?
だが、ここは別に本作の評価を下げない。こーいう作風だと割り切る。
使用する銃火器の特性などのミリタリー要素は盛り込まれているので、バトルは十分に盛り上がります。
ここから難点を。
…ラストはまだ途上な感じ、{netabare}蛍が女の子だと告白できなかった{/netabare}のは消化不良感あり。
全般に男性同士のドSとイジメられっ子など陰湿さ少し感じるのも難あり。
また、相手にトラウマ植え付ける程いじめてサバゲー嫌いにさせる等、サバゲーの楽しさ損なうような展開も後味悪い。
ここら辺は好みが割れるのでは…
とはいえ、風変わりなサバゲー作品として、結構楽しめました。
面白さと難点が同居しており、好意的に見るか否かで評価割れそうです。
(私は割と好意的に楽しめたです)
『作画』
キャラデザは美少年(風の美少女)な立花蛍が可愛い。
コロコロ変わる表情で時折見せる笑顔はかなり萌える。
他は美青年揃い。
銃火器の描写がしっかりしているのも高評価。
サバゲーはかなりトンデモ描写ですが、そこも含めて楽しめました。
『声優』
小松未可子さんの(男の子っぽいけど女の子)な演技良かったです。
キレると凄みがハンパ無い立花の魅力出てました。
前野智昭さん、松岡禎丞さん、興津和幸さんら美青年勢も優秀。
松岡さんが松岡さんと呼ぶ度に(君が松岡君だろ)と思ったw
松岡禎丞さんは正統派主人公よりも、雪村みたいなクセのあるキャラが映えますね。
興津和幸さんのドSも素晴らしい。監獄学園のアンドレはドMだったのにw
『音楽』
立花蛍(小松未可子さん)歌うEDが中々良かったです。
『キャラ』
女の子なのに男の子っぽく、一人称が「立花」で、超正義感強いが空回り、そしてサバゲーの鬼に覚醒していく…
立花蛍のキャラクターがユニークかつ可愛いのが本作の見所でした。
かなり陰湿な要素もあるストーリーの中、彼女の天然さとサバゲーへの情熱がかなりネガティブさ緩和していた。
覚醒するとかなり危ないエキセントリックさが本作を牽引。
危険な怖さと、かなりの可愛さ同居していた、印象的な主人公(ヒロイン)でした。
松岡さんは攻め…と見せてイジメられっ子な受けという、あざといキャラですな(女性視点で?)
雪村さんは一見陰気だが実は結構強かったという後半の逆転が良い感じ。
緑先生はラスボスにして超ドS…
完璧な紳士であり、これでも悪い人では無かったのがかえって厄介。{/netabare}