keylove さんの感想・評価
3.3
物語 : 4.5
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
素晴らしいとは言わないけど、きっと日本人が忘れてはいけない問題
思う出しレビューになりますが、ある意味では大切な作品だと思いますので、書いておきます。
舞台は1945年、終戦間近の広島市。ゲンの父で下駄の絵付け職人大吉は、反戦思想の持ち主。こうしたことから、中岡家の家族は町内会長の鮫島や近所から「非国民」扱いされ、様々な嫌がらせを受けた。
以上wikiからの引用です。
現代のアニメを観てる人からすれば(自分もですけど)これはつまらない作品かもしれません。
でも、この問題定義というか、テーマはすごいと思います。
まさに終戦間近の広島。
つまり誰もが知っている原爆投下直前のお話です。
これは週間少年ジャンプで1972年に掲載されたらしいですが、アニメとか映画とかいう次元を超えていますね。
火垂るの墓もそうだけど、これは日本の歴史。
そして、世界の歴史ですよね。
たしか、文部科学省推薦だった気がするのですが、うなずけますね。
世界で原子爆弾(核爆弾)を投下されたのは日本だけです。
それは今の時代でも塗り替えられることなく、唯一の被爆国です。
そのことを忘れている、もしくは気にしない日本人が多数いる時代だからこそ、こういう作品と言うのは受け継がれるべきだと思います。
これが泣けるからだとか、描写がリアルだからとかそういうのじゃなくて、あくまできちんとした歴史を認識しておくという意味で必要だと思います。
戦争のことを否定したりするのは、こういう場にはふさわしくないと思いますが、このアニメ作品を観れば、そういう気持ちが湧くのはたしかです。
こんなに悲惨なことがつい数十年前に現実に日本で起きたということを、本当にリアルに描いている作品です。
ただ単にグロだとか作画が古いとか声優さんやキャラなど、今のアニメ作品と比べることなく、日本人として、心に刻むためにも、観ておいて損はないと思います。
ですので、ストーリーには高得点をつけました。
これはノンフィクションとも言えますから。
興味がある人はぜひ観てください。