朝霧麻衣 さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
伊奈帆とスレイン、それぞれの選択
衝撃的なラストで幕を締めた1クール目から19ヵ月後の世界が舞台となっています。地球と火星の戦争は未だ継続状態となっています。
【ストーリー】
アセイラム姫のためにと思い行動する伊奈帆とスレイン、それがお互い正反対の道へと進み戦争が激化していくのが皮肉なシナリオでした。ラストは私が予想としていなかった意外な結末となりましたが、あれはあれで良かったのかなと思います。
【キャラ】
ダブル主人公となっている本作品ですが、どうしても伊奈帆君がクールすぎるため話しの盛り上がりがイマイチな気がしてなりませんでした。彼の心のうちに秘めている感情のようなものを表現する描写がもうすこし強いほうが良かったかなと思います。
それと何といっても韻子ちゃんの存在が私にとって大きかったです。殺伐とした雰囲気の中で唯一の癒しでした。伊奈帆君にからかわれている所がお気に入りです(*^_^*)
あと火星側で唯一好きなキャラはザーツバルム伯爵です。1クール目では「何だこの親父」的な感情を抱いておりましたが、スレインとの関わり方や潔すぎる話しぶりがどこか憎めないところがありました。火星の騎士は皆馬鹿ばっかりだと感じていた中で一番騎士らしい人だったのかなと思います。
【所感】
戦闘シーンは迫力ありますし、時折挟まれるBGMはどれもかっこいいです。二人の主人公を中心としたシナリオも面白かったと思いますが、1クール目に抱いていたどうやって圧倒的戦力を誇る火星の兵器に立ち向かうのだろう的な展開がほとんど無いので、個人的にそこが残念でした。圧倒的戦力差と思いきや戦争は長続きしてるし、1クール目の絶望感はどこに行ってしまったのでしょう?
文句というわけでありませんが、そこだけ気になりました。全体的にシナリオに中だるみも無くサクサク見れるかと思いますので、お勧めの作品です。