「GATE(ゲート) 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり(TVアニメ動画)」

総合得点
83.6
感想・評価
1864
棚に入れた
10185
ランキング
320
★★★★☆ 3.8 (1864)
物語
3.9
作画
3.9
声優
3.8
音楽
3.7
キャラ
3.9

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KimigA さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ただの萌えでもない、俺つええ系でもない。まさに・・・

自衛隊系アニメです(・∀・)

この作品のいいところ
①始まりがベタ
主人公がオタク系自衛隊員で、異世界との扉が開き、異世界へ・・・。
スタートは自衛隊員だということを除けばベタな感じでスタートします。
このベタな感じが「あぁ、よくあるRPG系のアニメかな」と思わせてきます。

②女の子たちの華やかさ
異世界で出会う女の子たちがとてもファンタジーな感じを醸し出します。
その1番の要因が「配色」ですね。
自衛隊員やのちに出てくる現実世界の人々は黒を基調とした服などの色遣いに対し、異世界はなんでもありなので金髪エルフに、青髪魔法使い、ゴスロリ、赤髪王女など、思い切りカラフルなカラーリングでまとめています。
これが現実社会と異世界のギャップをはっきりと示すことで、自衛隊という存在と異世界との差をしっかりと生み出しているのです。

③自衛隊のちから
異世界において自衛隊(主人公)にどれだけ力を持たせるのかは非常に重要な分岐ポイントです。異世界の力(魔法とか)に重点をおけば、異世界RPG系アニメになるし、自衛隊に力を持たせれば視聴者に権力とは何かを問いかけるような内容構成になるでしょう。
今アニメでは、自衛隊に力のバランスを置きつつ、主人公はとくに力を持たない設定となっています。特に自衛隊としての組織の力として機械の強さをクローズアップすることでこの問題をうまく避けているとも言えます。
このおかげで非常にバランスが取れているといえるでしょう。


これら3つの魅力のおかげで、異世界と自衛隊という2つの存在が対立するでもなく(実際は対立している場面もありますが)、協力(よくある仲間になっていく系)でもなく、どちらの世界観も生かしつつ共存しているアニメになっていると思います。
そのうえで、主人公がキーマンのようでそれほど大きな仕事もしていないようにも感じる、いい意味での影の薄さ、自然さを醸し出しているということも、見るうえで非常に安心感のあるアニメに仕上がっていると思います。
まさに、戦力としての「力」でありながら、普段の私たちからは災害支援などを行う「平和」の象徴であるような2面性をもつ、自衛隊のようなアニメであると思われます。

1月から2期が始まりますがこの良さを十分に生かして、GATEならではのゆるい世界観と、ここから発展していく「黒さ」のようなものをより踏み込んで見せてくれたらいいなと思います。

投稿 : 2016/01/03
閲覧 : 178
サンキュー:

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