北山アキ さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:今観てる
真面目に暴力を描いてるロボアニメ
感想言えるくらい観たのはガンダムはseedくらい。
「Gのレコンギスタ」は序盤から理解できず、中盤でリタイアしてる。
ガンダムだからというより、長井監督&岡田麿里脚本だから観るというスタンスです。
{netabare}
25話まで観て
かなり面白かった。
2クールを生かした盛りだくさんな内容もきっちり娯楽として消化されてる。
最終回は久々にクーデリアさんの作画もちゃんとしてた。
鉄華団は順風満帆過ぎて、続編2クールに向けてフラグが立ってしまった…
24話まで観て
別作品のレビューでも書いたことがあるけど、
戦うことをテーマにする場合、テーマには次の二つの選択肢があると思う。
・暴力でしか解決しないことがある
・暴力では解決しないことがある
でも、この作品はその二つのテーマを絶妙なバランスで両立させている。
暴力を過度に美化せず、一方で否定もしない。
英雄譚でも、悲劇でもない物語。
ほんと胸に突き刺さります。
18話まで観て
鉄華団の性格がどんどん変わってきている。
ヤンキー→愚連隊→マフィア→ゲリラ→騎士団(今ココ)みたいな感じ。
それに伴い、歩く凶器ミカはオルガ信者からクーデリア信者へ(まだ最終形態じゃない)。
クーデリア自身も、偶像から実像へと変わりつつある。
鉄華団側は基本みんな成長している。ただし、オルガとナゼを除く。
そして、要所の岡田磨里脚本回(ED流れてやっぱりみたいな)がやっぱりいい。
7話の戦闘も凄かったけど。
統治機構の役割は資源の再配分である。
再配分とは選択的配分であり、平たく言えば不公平であることがマストだ。
例えば、強者に少なく弱者に多くとか、その逆とか。
だから、権力闘争と言うのはその配分方法を巡る争い以上でも以下でも無い。
革命(クーデリア)もクーデター(チョコの人)もその意味で結局同じだ。
戦闘シーンを少なくして、そういう権力闘争に群がる人々の利権の構造と、
キャラの掘り下げに注力する作劇となっていてとても面白い。
4話まで観て
1話目から今季一番面白いと思ったまま、ここまで期待を上回る面白さ。
ここまで、青くて幼いなんちゃって軍隊と独立運動のアイドルが
リアルポリティクスの世界に巻き込まれてゆくという展開。
複雑な勢力関係はストーリーの中で上手く説明されていてストレスは無い。
ガンダムDQNって感じの味付けが少年少女の
背伸び感とあどけなさを引き立てていて微笑ましかったりもする。
刹那さと切なさを青春群像劇として描き切って欲しい。{/netabare}