oneandonly さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 5.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
どうしようもないことはあるけれど
世界観:6
ストーリー:5
リアリティ:10
キャラクター:5
情感:6
合計:32
小学校の卒業と同時に離ればなれになった遠野貴樹と篠原明里。二人だけの間に存在していた特別な想いをよそに、時だけが過ぎていった。
そんなある日、大雪の降るなか、ついに貴樹は明里に会いに行く……。
貴樹と明里の再会の日を描いた「桜花抄」、その後の貴樹を別の人物の視点から描いた「コスモナウト」、そして彼らの魂の彷徨(ほうこう)を切り取った表題作「秒速5センチメートル」。3本の連作アニメーション作品。
(公式HPより)
あにこれでキャッチしている方の本棚でよく見かけた作品で、60分程度の映画なら隙間の時間に気軽に見られると思い視聴しました。
短編の内容なので、ストーリーの厚みはあまりないのですが、それも含めてリアリティ重視で、テーマが絞られている感じでした。先週までに見たTARI TARIは「成せばなる」というメッセージを受け取りましたが、こちらは「どうしようもないことはある。それでも、この世界は美しく生きる価値はある」というメッセージでしょうか。
山崎まさよしの「One more time, One more chance」が、曲の宣伝かと思うほどはまっていましたね。
{netabare}最後の踏切のシーンで、相手も振り返ろうとしたのにいなかったことには残念でした(振り返ろうとしたこと自体が妄想だったのか?)が、ノスタルジックに浸れる作品でした。{/netabare}
アニメーションも自分の好みだったので、もう少しこの監督の作品を視聴してみたいと思います。