Baal さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
この中に見えているのは何色だ・・・?
タツノコプロを代表する「科学忍者隊ガッチャマン」から
ガッチャマンの名を取り別の世界観で作られた作品です。
全13話
クラウズによる事件を終えてからクラウズは誰でも使える
便利な道具として認知されていた。だがクラウズに対して
否定的な意見もあった。その中でも過激な反クラウズ団体
のVAPEはその危険性を訴えようと首相を襲うテロを起こそ
うとしていた。その頃謎の宇宙船が落ちてきたその調査と
して新潟・長岡市にやってきていたのだが・・・
前作の第一期の事件からその後の話でしたがまた複雑に絡
み合うテーマを持っていてなかなか面白かったです。前半
にクラウズに対する考え方を用いた大きなテーマを後半に
上手く繋げていた感じです。考えるとはごく当たり前の日
常的な動作の一部に過ぎないことなのかもしれない。ここ
で文章をカタチにしているのもその一部なのだろう。それを
個人という単体から社会という空気の中へ拡張すればどう
なるだろうか。そしてそこから生み出されるものは何なの
だろうか。その答えの一つをクラウズや社会の中で投影して
みるとというのを描いていたように思います。
その答えと理想は紙一重で存在していると私は思います。
でもそれは表と裏、光と影の様に片方の存在だけが許され
ないものとは違うと思います。だから彼らが選択すること
そのものにその繋がりはないのだろう。それ故に一つの答え
でしかないのだと思います。
で実際物語の方はそういうテーマを有しつつ、またヒーロー
としての答えを選び取っていて、そこからガッチャマンたち
の絆や意識が高まっていくのはとても良かったです。
終盤になるにつれてそのほころびに立ち向かっていく展開は
熱くなれるものでした。
OPは一期に引き続き雰囲気を体現していて良かったです。
曲にも言えることですが全体的にタツノコプロの作品には
独特の雰囲気を持っていて正直自分にはあまり合わない所
が多いように感じますがガッチャマン クラウズは例外的に
とても好きです。社会にテーマを置きつつも熱くなれる
展開に持ってこれるのもいいのかなと思います。
◆個人的点数評価 79.481点