ひーちゃん^^ さんの感想・評価
4.5
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 3.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
当時大好きなお話でした^^
これを観たのは私が20代前半の頃で、パトレイバーのシリーズはおそらく、全部観ているはずです。
そんな中で、このお話は大好きなお話になります。
パトレイバーがどんなお話か知らなかった頃は、スーパーロボットとか、ガンダムとか、そんなお話なのかなぁと思っていたのですが、実際に観てみると、実に人間臭いお話というのかな。
世界とか、宇宙とか、人類の存亡とか、そんな、普段私達が意識していないようなスケールではなくて、もっと身近で、私でも想像が及ぶ範囲での人間関係を中心としたお話が多いので、だからこそ、生々しくてリアルに感じられるのではないかと思います。
あと、イケメンがひとりもいない!!!(笑)
これもまた、この作品の良いところだと私は思っています。
だって、現実世界では漫画のように、そうゴロゴロとイケメンはいないですもんねww
私は特車二課第二小隊のみんなが大好きです。
あと、整備の神様と呼ばれている榊さんや、シゲさんも。
この作品は、そんな大好きなみんなを身近に感じられる雰囲気の中で展開されていくお話だから、特に好きだと思える作品なのかもしれないです。
{netabare}
このお話は、篠原重工の天才プログラマー帆場暎一が自殺するところからスタートします。
一見そうは見えないのに、実はすごい切れ者の後藤隊長が、上手に遊馬を使って色々調べさせ、名探偵のように帆場の犯罪を解き明かしていくのですが、まるで実際に見たかのように、こう言います。
「おそらくあいつは、俺たち、いや、この街に住むすべての人間を嘲笑しながら飛び降りたに違いないよ。」
事実、帆場は口元に笑みを浮かべながら飛び降りていました。
こういうシーンが、私的にはゾクリとして、好きなんですよね。
この後、第一小隊の南雲隊長に「ねえ、気がついてる?あなた、帆場の話をするとき何でかとても嬉しそうな顔してるわよ」と言われ、とたんに後藤隊長が「え?そりゃあ危ないなぁ。ホントに?」と手鏡で自分の顔を見てみたり(笑)
こういう、シリアスな中にユニークな合いの手が入るタイミングが絶妙なんですよね。
あと、後藤隊長の「この借りはいずれそのうち、精神的に♪」は大好きなセリフのひとつです♪
シゲさんも、ちょこっとしか登場しないのに、すごくいい味出してるんだよなぁ。
どの声優さんもキャラクターにマッチしていますが、シゲさんは特に、声優が千葉繁さんで本当に良かったと思います^^
ここにあげたのはほんの一例ですが、このお話の見どころは、細かい箇所に及び、沢山あります。「細かい箇所に」というのが、また、パトレイバーらしいというか(笑)
作品が古いから仕方ないのですが、第二小隊のひろみちゃんや香貫花、特車二課の福島課長などの声優さんは、もうお亡くなりになっているんですよね…寂しいです(;_;)
{/netabare}
1989年に公開された作品ですから、かなり古い作品になりますが、今回久しぶりに視聴して、当時私が観て、感じた興奮やニヤニヤが蘇り、懐かしく思いながらも楽しく視聴することが出来ました。
作風が嫌いでなければ、お薦めです^^