ふの人 さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
実は「欠損萌え」なんです
これを上手く納得いく形で解釈するのってすごく難しいんじゃないかと…。
いざ終わってみて、そう感じる作品でした。
ほぼ序盤から中盤まで、ひたすら前に向かって突き進むようなストーリーで
なかなかバトルが熱い作品だなぁと思ってみていたのですが、
いざ各々の力が満開を迎えそして「散華」していくターンを迎えてからは
正直とにかく「これどうやって終わらすん…」という気持ちでいっぱいでした。
まぁ「満開」というワードの時点で、あとは散るしかないと感じていたのですが、
まさか身体的欠損を伴うという他作品では例を見ない代償を強いられるというか、
戦わせておいてその力と引き換えに代償が居るのかと唖然としてしまいました。
物語の結果としてはああいう感じに落ち着いて、そこに至るあの大奮闘劇は
見ていて手に汗握る大変素晴らしいバトルだったと感動していたのですが、
ただちょっと展開が急ぎすぎというか、なぜ急に各々の後遺症が回復したのでしょうか?
神樹様が友奈の心に揺れ動かされた結果の賜物だったりするのだったら、
12話ではなくせめて13話でそれについて何かしらの説明があっても良かったのではと思います。
最終話最後の友奈のシーンについても何かしらの伏線だといわれていますが、
正直前述の勇者システム後遺症問題と関連しているが故に、
その問題が作中では明かされていないのかな…、と邪推してしまいます。
と、まぁ色々ストーリーの流れには色々考えてしまうところもありますが、
さすがは五組、あれだけ動きのあるバトルシーンながらも終始安定した作画で
逆に後半になればなるほど、キャラクター達の表情がよりイキイキとしてきた印象でした。
9話後半の犬吠埼姉妹を巡るシーンでは、完全に物語の中へと引き込まれてしまいました。
物語の流れには賛否ある作品でしたが、五組の新たなオリジナル作品としては
まだまだ可能性が広がる作品だと思いますので、今後の展開がとても楽しみです。