スパイ隊長(休止中) さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
Angel Beats!と比べるとやはり・・・。。
「佳作」
※自分のレビューを見るときはプロフィールを参考にしてください。
思春期にのみ中途半端な特殊能力が発生する、という話。
乙坂有宇(主人公)は視界に入った人物に5秒間だけ乗り移れる(その間本人の体はもぬけの殻に)、という中途半端な能力を使う高校生。
その能力を駆使して、カンニングや学園のマドンナを手に入れる、といったことをし始める。
そんなある日、違う学校の友利 奈緒(ヒロイン)らにそのことがバレ、星ノ海学園に編入させられる。
その学校はそういった能力者をかくまうためのものであった。
Keyによって作られたオリジナルアニメ第二弾。
Angel Beats!は尺が足りなかったから、そういう反省点を改善できているかが見所だった。
P.A.WORKS制作と聞いてから、自分はテンションが上がりっぱなしだった(笑)
1~8話までは良い感じだった。どんどん加速していく感じで毎週楽しみだった。
特に7話がすばらしい。妹を失った有宇が非行に走っているところを友利が救い出す。自分はずっと友利に視線が行っていたから、なお良かった^^
9話以降は何か駆け足だったかなぁ・・・。
特に最終話は無理やりにまとめすぎた感が・・・。
あっ、Angel Beats!の二の舞を演じてるぅ~~~。
だから2クールやれ、って言ってるのに・・・。
ただ、世界観は好きだった。
思春期と言えば、親や周囲から脱したいと思って一人で何かをしようとする。大抵は無茶だったり見栄だったり。
でも、ああいう時期って「自分独りでできそう」と思うんだよね。
そして、思春期過ぎて大人になると、自分独りでの限界を認識できるようになっていく。
要は、思春期限定の中途半端な特殊能力=自分はできるという過信の具現化、かなぁ。
いや、もしかしたら思春期という不安な時期に自分を守るためのモノかもしれない。
能力を使って、現実を逃避して我が身を守り、思春期が終わって能力がなくなると、現実に目を戻す。
まあ、やっぱり「中途半端」ていうのがネックだよね。
これがまさに思春期の象徴だと思う。
繰り返しになるけど、最終回は本当に残念だった。
駆け足だったのもそうだけど、7話での出来事が無かったことにされたのが悔しいというか残念というか・・・。
あとは、最終回に限らず、高城やゆさりんの扱いも雑。途中から出番減りすぎかな。
Angel Beats!の方がキャラそしてネタでも上回っていると思う。
ただ、P.A.WORKSさんの絵のクオリティはさすがです♪
友利がいたから自分は最後まで見れました、ありがとう(笑)
おすすめは、
灼け落ちない翼/多田葵(ED)。アニメーションも良かったし、何か深さを感じる曲。