ムッツリーニ さんの感想・評価
3.3
物語 : 2.5
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ギャルゲー原作アニメの悪しき風習
10年ほど前に発売されたアダルトゲーム「うたわれるもの」の続編
子供の頃の夢は~♪の歌い出しでも一部の方には有名ですね
――と言って知った風な口を聞いていますが、私自身はゲームもアニメ1期も未見で、キャラの名前もあらすじも把握しておらず、唯一知っているのはメインヒロインのビジュアルくらいという惨憺たる有様。
この作品に関してはまったくもってにわかもいい所なのですが、それでもゲーム本編もやってみようかと久しく思えた一作です。
現状はキャラクター紹介と掘り下げがメインになっているようですが、これからの展開に期待ですね。
↓見終わって↓
これは00年代アニメでたまに見かけた「原作を見ないと解らないタイプの作品」ですね。いや、今も稀に見かけますが。
過去作のキャラがゲスト的でありながらストーリーに深く食い込む形で登場したり、前作を意識した会話が平然とされたりするので、少なくとも過去作をプレイしているか、本作のゲーム版をプレイしてからの視聴がオススメです。
が、そうなるとこの作品を見ることの意味が薄いというか、この作品の立ち位置が凄く微妙というか。
この作品は続編として描かれつつも、放映中に発売されるゲームの販促を兼ねている訳で、端的に言えば「前作の雰囲気を活かして本作の魅力を引き出しつつもゲーム本編より面白くなってはいけないがゲーム本編を買いたく思わせる作品」という訳のわからない条件を課した作品作りを要求されるわけで、この匙加減がなんというか本当に政治的というか悪習ですね。
そういう視点で観ると、今作品もゲーム本編と比較して改変部分が随分目立ったようですが、それらは尺の事情の他に「ゲーム本編に意識を向けさせるための改変」では無いかと邪推します。
{netabare} エンディングは所謂「俺戦エンド」続きを匂わせながらも続編はないという、販促アニメにありがちなオチですが、続編という体を成している以上これは良くないと思う一方で、シナリオ重視のゲームとしては最後まで見せてしまうとゲームを買う意味が薄くなってしまうので、これはこれでアリなのかなと思います。{/netabare}