「コンクリート・レボルティオ~超人幻想~(TVアニメ動画)」

総合得点
60.6
感想・評価
272
棚に入れた
1391
ランキング
5810
★★★★☆ 3.4 (272)
物語
3.3
作画
3.5
声優
3.4
音楽
3.4
キャラ
3.4

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ネタバレ

chariot さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

懐古主義者歓喜。

オリジナルアニメ。全13話。(分割2クール作の前半)

【超人】を助ける機関である超人課。
そこに所属する人吉爾郎(ひとよし じろう)を主人公とした話。


以下放送中の感想。
{netabare}3話まで視聴。

基本的に時系列を入れ替えたお話です。
ほぼ作中の元号である「神化」40年前半と後半に分かれています。
(表示される年をしっかり見ておくと話が繋がりやすいです)

1話ごとにその話に関わる神化40年前半と後半をやります。
要は過去と未来(現在?)。話が進むに連れて間の部分が埋められていくものと推測されます。


「神化」という元号は大正が終わり、昭和の元号に決まる前の新元号候補のひとつだったそうです。
つまりは作品的にはアナザー昭和、な感じでしょうか。
神化41年の話であれば昭和41年に実際に起きた事件などをモチーフとした話やニュースが作中にも出てきます。
またその頃に流行ったと思われる(詳しくないので…)ヒーロー物を匂わせる登場人物も出てきます。
40年代に詳しい方であれば、きっと楽しめる作品ではないでしょうか。

勿論、元ネタがわからなくても大丈夫。
僕もわかりません(笑)
ただ、アニメ系サイトなどで詳しい方が「これはあれだ」「ここはこれだ」と色々言ってくれてますので、1話ごとにでもまとめサイトなどを利用するとより楽しめるように思います。

{netabare}現在3話で、魔女っ子輝子(サリーちゃん?)、オバケの風郎太(オバQ)、サイボーグの柴来人(エイトマン?)と出てますが、見た目的に主人公はサイボーグ009っぽい。{/netabare}
そういえば今期はルパンにブラックジャックにおそ松と昔流行った物をリメイク(とは言えない物も…)した作品が多く見られます。
これもそのひとつと数えて良いのではないでしょうか。

最後まで観て、どう話が繋がるのか?
人吉の過去に何があったのか?
正義とは?悪とは?
バトルシーンは安定のボンズで楽しめますし、単純明快な勧善懲悪ではないヒーロー物をどうまとめるのか楽しみです。{/netabare}


全13話視聴完了。
分割物という事で綺麗に完結してないのですが、とりあえず作中で繰り返される「善と悪」「個々による解釈の違い」の拘りがとても興味深い作品でした。
1話ごとに超人が関わる事件が起き、その話の中で爾郎を始めとする超人課の過去と現在を混ぜ、何故現在(過去を主とするなら未来)爾郎が超人課と対立しているのか?、その心情の推移と爾郎が何者なのか?といった超人ではないが何か異質な存在である謎を小出しに見せていくスタイルで、答えの出ない系の象徴でもあるキーワード「正義」の在り方を軸に物語が動いて行く・・・
丁寧に練り込まれた脚本で、顛末の全てを明かさない結末、時系列の分散により点でしか表されない行動、それが爾郎の超人課からの離脱のポイントに向かって集まって行く。
超人という存在に対しての人間の多様な思いや立場が交錯して、単純にこれが正義、これが悪と割り切れない思想がモヤモヤしながらも面白かったです。


あにこれ内でも他サイトでも一般的に受ける作品ではないようです。
早々に断念した方も多いようです。
ストレートな表現も少なく、含みを持たせて説明しないままな面もあり、しかし投げっぱなしではないので多少は考えて観ないと「何がどうなってんの?」となるかと思いますが、キャラごとに独自の考えがありそこをしっかり理解すればそれほど難しい作品ではないと思います。

放送中は1クールでまとまらないだろうという感じでしたが分割との事で安心しました。
爾郎と超人課は最終的にどう落ち着くのか。
後期を楽しみに待ちたいと思います。



{netabare}原爆から生まれた爾郎は、ゴジラなのか・・・?{/netabare}

投稿 : 2015/12/30
閲覧 : 324
サンキュー:

21

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