みのるし さんの感想・評価
4.2
物語 : 3.5
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
細田監督が作ったんだからそらおもしろいにきまってるんですけども…
それはそうなのかなあと思うところがやっぱりあるんですなぁ。
いや、どおゆうとこらへんがといえばやっぱりクマテツ氏とキュウタくんとの関係がですよ。
いろいろあってクマテツ氏とキュウタくんはホントの父子同様、とゆうかそれ以上の実に熟成した関係に到達するんだけれど、そうなった時にキュウタくんのためにオヤジさんの行動としてああゆうことになるだろうかなと。
熟成した関係とゆうのはオヤジからみれば子供を一人前、要するに大人として同じ立ち位置にいるとゆうことを認める、、さらにいえば自分を超えてさらなる高みへと昇華してゆくのだぞとゆうことを口には出さずに背中で語る的な関係がオヤジと息子の成熟した関係だとボクは思うわけです。
ガキがちっちゃいころはそうじゃないよ。
親が面倒見なきゃ死んでしまうものさ。
だけど、息子がいっちょまえになったのなら、とゆーかなったことを認めるのならああゆう生きざまはボクならしないかなと。
まあ概念的なことをいえばそうなんですけども、映画のストーリーの流れとしては、ああゆうふうにならないと面白くないですわな。
ああゆうふうになって役所さんのあっついい芝居がさく裂して、これからってゆう若い人たちの心に響き渡ったのならそっちの方がいいですもんさ。
なのでこのハナシの落とし所を細田監督がそおゆうふうにしたのには現在の社会背景を鑑みた場合、そうするのが自然とゆうか、せざるを得ないとゆう考えに至ったからではないかと勝手に思っています。
いくつになっても実家住まいで家に銭も入れんと親に食わしてもらってる子供。
いくつになっても子離れできない親。
ガッコでケガしたっていって目の色変えてガッコに乗りこんで行ったり、子供が困ってんだから今すぐ金がいるんだよって詐欺にひっかかるとか。
いままでの親子関係ではちょっと考えられなかったような状況が珍しくなくなりつつある昨今で、男は黙ってサッポロビール!でもなかろうと。
おとうさんはいつまでもお前の心の中で応援してるぜ。と。
ほて息子は息子でおうみとけよ。と。
こうゆうねっとりした親子関係が2015年なんではないかと。
そう考えると納得できるとかできないとかは別にしてこのハナシの落とし所としてはアリのような気もしますな。
ま、ほんとのところは細田さんに聞かなわかりませんけど、この映画自体はサイコウにおもしろかったんでこんなハナシはどうでもええちゃあどうでもええすな。
おわり。