「TARI TARI(TVアニメ動画)」

総合得点
88.5
感想・評価
4481
棚に入れた
20730
ランキング
109
★★★★☆ 4.0 (4481)
物語
3.9
作画
4.1
声優
4.0
音楽
4.2
キャラ
4.0

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ネタバレ

oneandonly さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

成せばなる、成さねばならぬ、何事も

世界観:6
ストーリー:6
リアリティ:6
キャラクター:8
情感:7
合計:33

<あらすじ>
ある日を境に音楽から離れた坂井和奏。
歌うことを諦めきれない宮本来夏。
親友のために力を貸す沖田紗羽。
笑ったり喧嘩したり悩んだり恋をしたり…。
ありふれた日常を送りつつ、少しずつ少しずつ前に進む少女達。
時には回り道をしながら、ひとりでは無理かもしれないけれど
親友がいればいつかきっと-。
高校生活最後の夏。
それは夢を諦めるには早すぎる季節。
江の島に響く歌声が今日も僕らを勇気付ける。
(公式HPより)

友人の紹介で視聴。音楽物は情感が伝わりやすいので元々好きなのですが、今作も人間ドラマがしっかり描かれていて感動しました。

当初、キャラデザが可愛いすぎて凪あす同様の抵抗を感じたのですが、徐々に慣れて、後半はすっかり紗羽ファンになってしまい、大智が美術部の友人にした対応に共感(笑)。多くの場面で癒されました。あまり粗探しせずに、素直な気持ちで視聴してほしい作品です。

{netabare} でも、私は気になるところは気になってしまうタイプ。
紗羽が馬で一般の道路を走っていましたが、アスファルトの路面も硬いので馬によくない。ぎりぎりの到着を演出したかったのはわかりますが、違う描き方があったと思います。

あと、最終話でリアリティ評価点を下げることになって残念だったのは、校門の前でのやりとり。校長、教頭、声楽部生徒(ギャラリーも?)の出現のタイミングがうまくいきすぎと思ってしまったところ。合唱部が孤立無援だったところから諦めなければ最後はうまくいく、という驚きの展開にしたかったのはわかりますが、段取りを配慮してほしかったです。

一方、この作品は登場人物の家族エピソードが多いことを評価しています。紗羽の父親が白祭のポスターを貼っているシーンなど、数秒で涙ぐんでしまいました。地域の商店街に協力する話も、ウィーンの存在でそれほど違和感なく視聴できました。

和奏も、ストーリー的には母がキーパーソンでしたが、父親との関係がとても自然体で、お互いに気遣っているところが素敵です。

来夏は元気、活発で行動できるタイプ(ややステレオタイプかも)。主人公として、合奏部の活動を前面に立って進めていく姿は凄いですが、現実感のない、ある種身勝手な彼女の部の創設を手伝った紗羽の偉大さにも触れておきたいです。{/netabare}

皆で協力して何かを成すことは財産になりますし、(実行は難しいですが)諦めない気持ちを持つことは大切ですよね。いつか、子供に見せたい作品です。

<2019.1.15追記>
2018年において本作と同点となった他の作品(ヴァイオレット・エヴァーガーデン、宇宙よりも遠い場所)との比較なども踏まえ、最終回を見直した結果調整することとしました。

投稿 : 2019/01/15
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サンキュー:

57

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