かしろん さんの感想・評価
2.3
物語 : 1.5
作画 : 1.5
声優 : 3.5
音楽 : 2.5
キャラ : 2.5
状態:観終わった
残念なキャラによる残念なアニメ
-見終えて-
高校2年の羽瀬川小鷹には友達と呼べる存在がいない。
生まれ持った金髪、目付きの悪さ、間違ったファッションセンスのせいで周囲から不良のレッテルを貼られているからだ。
父の仕事の関係で聖クロニカ学園に転入することになったのだが、その初日に遅刻。挙句には疲れきった表情をガンを飛ばしているなどと勘違いされ、友だちをつくろうと意気込んでいたものの、出来ようはずもなかった。
そんな初日から1ヶ月、忘れ物を取りに帰ろうと教室に向かうと、その中から楽しそうな談笑が聞こえてきた・・・
という感じで始まる可哀想な変人ばっかの学園ハーレムもの。
原作未読。
物語:残念なキャラによる残念な話なので、その内容は残念なことにしかなり得なかったか・・・
全てにおいて中途半端。単純でアホなギャグと明るい三角関係だけやってれば良いと思うんだが、中途半端にシリアスに向けてみたりと迷走しすぎ。変にシリアス入れるせいで明るさがスポイルされて、夜空の行動が無駄に陰湿に感じる。
明るくやってくれれば、キャラの残念さに
「んな訳あるかっ~!」
とかツッコむ気にもなるが、そんな雰囲気が無い。
演出面でも、最終話のOPにいきなり効果音入れるなど、端々に実験的な訳の分からない試みをするも、失敗してるようにしか感じない。
作画:キャラ萌えアニメにしては作画が安定してない。OPの画のようなブリキ絵の艶っぽさが、劇中に無い。
このアニメはここがキモだと思うんだが。全くもって残念。
声優:キャラに合ってて良いと思う。だが、内容が内容なだけに感心するような演技は無し。福圓さんは頑張ったと思う。
音楽:けいおんと同構成な電波系OP及びロック系ED。けいおんと同構成な以上、けいおんより良曲でない時点で厳しい。
TOM-H@CKが音楽担当しているようだが、頭に残る曲なし。
キャラ:設定は面白いが、大前提となる「友達がいない」という部分に無理がありすぎる。
これさえやっておけばこのアニメは大丈夫、という根幹が無いまま企画制作された印象。
ブリキ絵を動かしていくことに一点集中させるだけである程度の評価は得られそうなもんだが・・・残念。