「ハイキュー!!(TVアニメ動画)」

総合得点
86.3
感想・評価
1748
棚に入れた
9317
ランキング
204
★★★★☆ 4.0 (1748)
物語
4.2
作画
4.0
声優
4.0
音楽
3.9
キャラ
4.1

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ネタバレ

アリア社長 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

想いをのせて仲間とボールを''繋ぐ''・・・それがバレーボール!

週刊少年ジャンプで大ヒット連載中のバレー漫画をアニメ化。
原作漫画の累計発行部数は1400万部(2015年5月時点)。
今作のアニメ円盤(BD&DVD)の累計平均売上は2万3655枚とこれも大ヒット(6千枚でヒットと言われる)。

ジャンプのスポーツ物というと、超能力バトルになることがよくありますが、今作は(素人目で見る限り)リアル路線の正統派スポーツ物といった印象です。

■以下週刊少年ジャンプの三大原則に則って良さをアピール

①友情!
『バレーは一人じゃ勝てない』
当たり前のことだけど、それがこのアニメの1番のメッセージだと感じました。
想いをのせて仲間とボールを''繋ぐ''・・・それがバレーボール!
皆の気持ちが少しずつ一つになっていくのが良かったですね。
個人的に特に良かったのが影山君。
最初は一人でバレーをやってた彼が、日向(ひなた)と出会い、次第に仲間とのバレーを学んでいく姿は微笑ましかったです。

私事ですが、自分は個人競技の器械体操(鉄棒や床でクルクル回る競技)を子供の頃から長年やっていました。
器械体操は完全に個人種目なので、実を言うと自分は野球・サッカー・バレーなどのチーム競技が羨ましく感じる事がよくありました。
例えば床(マット)という種目は、面積の広い床で一人淡々と演技をこなすので、孤独を感じる事がしばしばでした。

共に力を合わせて戦う仲間がいるっていうのは、それだけで心強いという事を、長年個人競技をやってきた自分はより一層痛感しました。

{netabare}繋げるという意味で1番印象的なシーンは3年生の東峰 旭(あずまね あさひ)君がエースとして復活するシーン。
『スパイクが打てるのは…トスがあるから』
『トスが上がるのはレシーブがあるから』
『そのスパイクが打つのだって、俺だけじゃない。みんながそれぞれの仕事をしていたのに、俺は・・・・・・』
『すがぁぁ!!もう一本!!!!!』
旭君の叫び声に思わず泣いてしまいました。
バレーの一人ひとりが繋げていく重要性を実感しました。{/netabare}

②努力!
スポ根の面白さは努力をひとつひとつ積み重ねていき、その積み重ねが実を結び成長を遂げる所にあると思います。
ハイキュー!!も地道な特訓や練習試合を通して少しずつ成長していく正統派スポ根の面白さがありました。

{netabare}と言っても烏野高校バレー部はまだまだ発展途上。
レギュラー選手が揃ってから試合までの期間が短かったので、インターハイ予選の青葉城西に負けてようやくスタートラインに立ったという印象です。
個人的に努力の積み重ねというのは、アニメで言えば4クール1年かけてようやく実感出来るモノだと思うので、そこはハイキュー2期に期待してます! {/netabare}

あとレシーブは一朝一夕には身がつかないという話はバレーをやってない自分でもなんとなく想像出来ます。
バレーでも器械体操でも何でもそうですが、地味で基本的な技の習得って案外1番時間がかかるんですよね。
地味で基本的な技は地味な特訓の積み重ねによってようやく身につく物。
これからの選手の成長に期待です!

③勝利!
ジャンプ三大原則の『勝利』と聞いて、私は今まで勝つことが大事という意味なのかな?と思ってました。
しかしハイキュー!!を見てその考えが変わりました。

ハイキュー!!を見てると、勝つことが大事!というよりは、勝利への執着、執念、つまり最後まで諦めない気持ちが大事なんだと思いました。
味方チーム・敵チーム、両方のプレイヤーの『勝ちたい!』という気持ちが視聴者側にダイレクトに伝わってきました。
そこに胸が熱くなりましたね。
自分も思わず上半身前のめりにして応援してました。

あと敵チームも一生懸命なので、味方チームだけじゃなく敵チームも応援しちゃいました。
こういうスポーツ物で敵チームを応援しちゃうのって作品として物凄く魅力があるという証拠だと思います。

■演出
内容は素晴らしかったですが、それを支える演出も素晴らしかったです。
例えばスパイクの作画。決まった時にスカーッとなるような迫力あるスパイクの描写は目を見張りました。

あとこの作品は地味なキャラを魅力的に描くのが上手いと思いました。
最初はキャラのかき分けが弱く、特に敵チームは大半がモブキャラに見えて残念だと思ってました。
しかしそのモブキャラっぽい選手がかっこ良く見えるシーンが多々あるんですよね。
無理にキャラクターに現実離れした個性をもたせず、それでもそのキャラを魅力的に描くのは凄いと思いました。
個性を強くしすぎると、だんだん超次元スポーツになっちゃいますし、あくまで現実的な作風に、ということなんでしょう。

■個人的に残念だった点
唯一残念だと思ったのはマネージャーの清水潔子さんについて。
事前にジャンプ史上最も影の薄いヒロインと聞いていたのですが、1期に関しては実際その通りで、彼女に関するお話はほとんどありませんでした。
清涼感ある彼女が出てくると癒やされるのも事実ですが。
一人マネージャーをやってる経緯など、2期では彼女のエピソードがあるのかな?と期待しています。

■総評
正統派スポ根バレーアニメとして非常によく出来た作品だと思います。
大ヒットしたのも頷けますね。

スポーツ物・スポ根物大好き!という方にはぜひ見ていただきたい作品です。

投稿 : 2015/10/21
閲覧 : 290
サンキュー:

37

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