すとーりーてらー さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
抜群のキャスティング
昭和40年代の佐世保を舞台に、高校生のジャズを通じた交流と恋模様を描いた青春群像劇。
この作品はとにかく声優のキャスティングが素晴らしい!まず、腕っぷしが強く大柄な千太郎役の細谷佳正さん。豪快でありながらどこか温かみを感じさせるバリトンボイスがこれ以上なくピタリとはまり、個人的には完璧な配役でした。それから、方言全開の素朴なヒロイン律子役の南里侑香さん。「○○しよっと?」「○○ちゃろ?」といった佐世保弁が非常に可愛らしく、方言萌え間違いなし!破壊力抜群です。音響監督、Good Job!
それから、躍動感あるセッションのシーンも忘れてはなりません。演奏に伴う細かな動きは勿論のこと、奏者の表情の描写が本当に素晴らしい!徐々に気分が乗ってくる様子などが伝わってきて、こちらまで楽しい気分にさせてくれます。特に、7話の演奏シーンは演出において最高レベルに達しており、何度見ても鳥肌が立ちます。
最後が駆け足になってしまったのが惜しまれますが、ノスタルジックな雰囲気に浸りつつ、迫力のあるジャズのセッション、ゆっくりと変わりゆく人間関係を楽しめる良作。オープニングも素晴らしいので必見です。