norimeru さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
大好きでした。まさか実写化されるとは・・・
タイガーマスクが実写化??
ちょいとびっくりです。
しかもタイガーがウェンツ?、細くね??。
ほんとに自分が子供だった頃に観たアニメです。
おそらくほとんどの方はご覧になっていないでしょうね。
最近では伊達直人がランドセルや文房具を寄付するニュースで話題になりました。
原作は「梶原一騎」、空手バカ一代、巨人の星、あしたのジョーなど多数。大御所です。
「虎の穴」で育てられた覆面レスラー「タイガーマスク」。
ファイトマネーを上納せず、自分が育った孤児院「ちびっこハウス」に送金し続けたことで、裏切り者としてつけ狙われます。
虎の穴のプロモーターミスターX(実写では哀川翔)も個性的でした。
はじめは反則専門で、イエローデビルと呼ばれていたタイガー。
ジャイアント馬場らと出会い、ちびっこハウスのみんなにも恥ずかしくないように更生していきます。
多くの覆面レスラーの挑戦にもタイガーは打ち勝ちます。
虎の穴3人の支配者、キングタイガー、ビッグタイガー、ブラックタイガーとの戦いは、盟友大門大吾(ミスター不動)の犠牲に助けられて退けます。
虎の穴のボス、タイガー・ザ・グレートには正当な戦いでで臨むものの、マスクをはがされてしまいます。
涙を流しながら笑うタイガー(この時点で伊達直人か?)と、テレビで観戦していたルリ子先生が顔を覆うのが印象的でした。
最後には叩き込まれた反則技で返り討ち。
その後、海外へ旅立ちます。
割れた机で背中を突き刺す、ロープや鎖で宙づりにする、凶器でたたきのめす。
流血しまくりで、リング上は血の海。
結果、何人かのレスラーは死んでしまうので、こういった描写を現代でそのまま放映できるかどうかは不明です。
しかしながら、ストーリーはしっかりしており、躍動感あふれる作画は当時としては画期的だったと今更ながら思います。
また、記憶あいまいですが、プロレス抜きで、広島の原爆ドームの模型を作る職人との交流のエピソードをそのまま1話分放送した回もあったと思います。
孤児院(今は児童養護施設といいます)に寄付を続けるということも含め、社会的にメッセージを発したいという意図を、子供心に感じたものです。
もちろん、当時まだ戦後30年もたっておらず、戦争世代が作成していたという時代背景も多分に影響しているのでしょう。
いまでも主題歌が浮かんできます。
しっかりと記憶に残る、私にとっての名作のひとつです。