蒼い✨️ さんの感想・評価
3.3
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
コミカルな王道活劇ロボアニメ。
富野由悠季監督による明るいロボットアニメ。
特徴としては、
・コクピットがファスナーで開くぬいぐるみみたいなロボット。(=オーバーマン)
・科学兵器というよりも魔法みたいな特殊能力(=オーバースキル)で戦う。
・敵・味方ともにコミカルな登場人物たち。
設定
・自然破壊で地球環境が悪化した近未来。
温暖で人が住みやすい土地は自然回復のために立ち入りが厳しく制限。
・人類は極寒・猛暑など環境が厳しい地域にドームポリスと呼ばれる巨大な施設を建造。
ドームポリスの中に都市を作って生活している。
・生活物資は配給制で厳しく管理されて人々は息苦しい生活をしている。
・シベリア鉄道=交通や輸送を独占して巨大な利権と軍事力を持っている。
当然、人々から嫌われている。
・エクソダス=ドームポリスから脱走し新天地を目指すこと?
目的
・シベリアの「ウルグスク」に住む人たちが、
ドームポリスを構成するブロックをメカで引きずりながら、
街ごとエクソダスを行使。目的地はヤーパン(日本?)
主人公
・ゲイナー・サンガ =眼鏡をかけた引きこもりのゲームチャンプ。17歳。
両親が最近殺された。エクソダスに巻き込まれ主役メカを窃盗「キングゲイナー」と名付ける。
OPアニメと主題歌が良かったのが観たきっかけです。
作詞は富野監督、作曲は田中公平、歌い手は、歌バサラこと福山芳樹。
OPアニメも明るいダンスとアクション。
1話目を観た時点では、名作の予感がありましたが…、
感想
・毎回、主人公のナレーションで始まって言葉遣いがGレコのベルリ君と全く一緒。
Gレコと同じフォーマットで作られた作品ですね。
・一応、Gレコよりは遥かに理解しやすい内容でしたが、専門用語多すぎ。
・そもそもオーバーマンがどうやってオーバースキルという超能力を使うのか原理を説明してないし、
ラスボスになったオーバーデビルに対する説明もない。
・「ダサい」の一言に尽きますね。
主人公のメガネ君の成長物語が根幹にあるのですが、
最終決戦で主人公がラスボスに洗脳されて悪の手先になってしまって、
んで仲間が一致協力して洗脳を解くのですが、
操られて調子に乗ってる主人公が情けなさ過ぎて、いろいろと台無し感が…w
・戦闘があまり面白くない。
メカのデザイン的にヒーローvs怪人の着ぐるみバトルっぽい。
人が(一人を除いて)死なないので、なれ合いっぽい温い空気。緊張感がない。
・オーバーデビルというラスボスメカが蜘蛛と豚の混血児みたいなデザインで、
どこのタイムボカンって感じ。
・アスハムという金髪(CV/子安武人)がオーバーデビルを起動して世界を破滅寸前まで追い込むのですが、
そのキャラが卑劣で野心むき出しの小物。子安武人の熱演もあって、超情けない男。
悪役というには性格が三枚目過ぎるし、その残念過ぎる性格が引っかかる。
・声優の8割9割が聞いたことのない名前。
これは、どうでもいいことですね。
・せりふ回しが古風な気がする?
この監督に若者を描くのは無理でしょ。ゲイナー君も監督の脳内若者ですし。(あんなのいないよ~)
・ヒロインのサラ・コダマが可愛くもなければ魅力もない。(人気投票で確実に票が集まりそうにない)
・アナ姫(8歳)は作品の良心であり、天使かもしれない。(でも、いつもの富野節で老人を否定する発言で幻滅した)
バクマン。で言ってたのですが王道ものに必要なのは、
かっこいいバトル&主役並に魅力的なライバル敵キャラ!
キングゲイナーにはどっちも欠けているのでロボアニメとして、
あまり評価は高くならないなと個人的には思いました。
でも、17話目だけは本当に面白かったですね!
普通、最終決戦では盛り上がるものですが、いろいろと自分の感性に相いれないものがあって、
上にもある理由で「ふ~ん、それで?」て感じで特に楽しめませんでした。
ラスボス出現から最終回まで少し長かったですし。
富野節が感性に合うって人にはいい作品かもしれませんが、
自分には無理でした!ファンのかた、ごめんなさい!
これにて、感想を終わります。
読んでくださいまして、ありがとうございました。