N0TT0N さんの感想・評価
3.3
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
リム無理。
※酷評注意。
レンタル屋で目にとまっての視聴です。
ロボっぽくなさそうというイメージが視聴のきっかけでもあるんですが、思った通りロボ度がかなり、相当、スゴく低い作品でした。
個人的にはロボ度が低い作品のほうを見がちなタイプなので狙い通りな感じでした。
なので、ロボバトルとかを期待して視るとショルダースルーを喰らうのではないかと思います。
完全にメンタルバトルメインだったと思います。
で、内容なんですが、
画面的にも、設定的にも、空気感的にも、どこをとってもどんよりした作品でした。
さあ!明日から夏休みですよ♪と言われて、一度も晴れ間を見ることなく2学期を迎えたらこんな気分になれるかもしれません。
そのくらいドンヨリでした。
×2クールです。
まぁ、こういうどんよりした内容だと最終的な開放感を期待してしまいますよね。
映画等ではよくあるパターンです。閉塞感→開放感。むしろ王道といえば王道でしょう。
そう、映画でなら。
1クールでなら。
2クール・・・・は、さすがに長くね?
まあ、エンディングをちゃんと用意した上での鬱展開で、狙った鬱だったとは思います。
リアルタイム視聴だったら耐えられなかったと強めに思いますが、まとめ視聴ならまだ完走可能な拷問でした。
その辺も含めて耐性はあるほうなので十分謎を見届けれると思える状態でした。(アレさえなければ‥)
あと、ヒロインらしき立場の人が2転3転するというある種ローテーション的ハーレムも確認できました。
まあ、むしろその後の主人公アカシのリバウンド的ダメージの方がデカいような気がしなくもないですが。
衝撃だったのは、正ヒロインも、エンディングの方向性も2期のopを視て理解できたということでしょうかwあまりに「え?」って思うレベルだったので、これがあの有名なテコ入れってヤツなのか?と思いましたね。
逆に2期のopが1番親切で饒舌だったと感じたのは気のせいでも精神浸蝕のせいでもないと思われます。このopが、自分が想像したエンディングの方向性とカブり過ぎて既視感さえ感じてしまいましたw
ま、この通りになるかどうかは、伏せておくことにします。
ただこの暗雲立ち込める状況下でもまだ視聴可能な自分にも、大きな問題が1つ存在していました。
鬱と似て非なる感情‥そう、「不快感」です。
これはまとめレンタルじゃなかったら切ってたレベルです。
作中のある設定が、それはねぇだろ。という悪魔的な設定で、もし実況してたら「これはヒドい。」確定だったと思います。
ことあるごとに、手を変え品を変え感情に負荷をかけてくるのもだんだんやり過ぎ感が増してくるんだけど(だんだん慣れてもくるけど)、生と死の間の微妙な状態を都合よく解釈してそれを利用する行為。それに少年少女が、世界が、頼らざるを得ないという悪魔的な設定。この部分。無理だわこれ。
少年少女「逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ。」(名台詞「逃げちゃだめだ」も確認できましたw)
いやいや、もう逃げちゃいましょう。誰もあなた達を責めたりしません。そんなことはさせません!なんでも乗り越えればいいってものではないのです。撤退も立派な選択肢です。
物語?そんなものはどうでもいいんです!無事これ名馬って誰かが仰ってました!生き残ったものが勝ちなんです!ヒヒ~ン!
え?なに?
逃げないの?
正気ですか?!
き、君ら‥なんてマッチョなメンタルしてんだ?!この過酷な設定にめげず世界と物語を守るって言うんだな?!
よし‥分かったよ。。しょうがない。オレも最後までみとどけるよ!!!
的な完走でしたwヒヒ~ン。
こう言っちゃなんだけど、制作陣、倫理観の線引きが麻痺してるのでは?という印象も無くはないレベルの鬼畜さでした。精神の無事を祈るばかりです。
って訳でこの作品、お勧めはしません。
特に、健全な青少年には。
みんながみんな不器用すぎて痛々しく暗中模索するお話だけど、光はきっとさすでしょう。あなたのこころにもきっと。
たぶん。
‥エンディングまでには。
※以下はネタバレ雑記。
{netabare}
あくまで個人的見解ですが、リムという鬼畜設定はやるべきではなかったと思う。現実的にこういう状況になって、ロボの一部が「重篤な症状の人の肉体」じゃないと人類がヤバいことになるとしたら、やむを得ないだろうと思う。いくら非人道的であっても。
だがしかし、アニメでそれやる必要ないでしょってことです。
それを葛藤の負荷という装置として使うのはさすがにやりすぎ。
じゃあ視るなよ!ってなりますが、それはその通りとしかいえませんけどけどね。
ツグミの、「裏切り」+「外界を知らないことからくる不信感」による恨みを和らげた最大の功労者がまさかの伏兵スーザンってのがちょっと衝撃だったなw
いくらロボ度低いとはいえここまでとはw
ミナシはジェラシーからあの境地に至ったんでしょうかね。
彼は結構不憫なこでしたね。繋がるのに執着する気持ちも解らないでもないかな。。
あと、復興みたいな纏め方とか、立ち入り禁止区域とか、時代の気分みたいなものが見え隠れしてますが、そういう意図があったんでしょうかね。
それと、ある種人類補完計画のアンサー的でもある感じは見所なのかもしれないですね。
以上です(`´)ゞ!
{/netabare}