「監獄学園 - プリズン スクール -(TVアニメ動画)」

総合得点
86.0
感想・評価
2208
棚に入れた
11565
ランキング
214
★★★★☆ 4.0 (2208)
物語
4.0
作画
4.0
声優
4.1
音楽
3.7
キャラ
4.2

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ネタバレ

OZ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

これぞ乱世!強烈なキャラクター達が織り成す笑いの絶えない学園コメディアニメ

原作の漫画は読んでおり
もはやお馴染みの水島 努監督と
シリーズ構成 脚本が横手 美智子さんとの事から
期待して観てみた2015夏アニメ

■これぞ乱世!強烈なキャラクター達が織り成す笑いの絶えない学園コメディアニメ■
男女比5対1016の学園生活を描いた
ギャグとエロのバランスが非常に巧みであり
本作程「くだらねぇ」が
褒め言葉にあたる作品もそうそうないであろう
馬鹿馬鹿しさと言う魅力がびっしり詰まった
学園コメディ作品『監獄学園』

内容が内容だけにアニメ化決定の報を耳にした時は
正直「どこまでやれるのだろうか?」と
期待と不安は半々であったが
結論から述べると原作の雰囲気を全く損なわずに
違和感なく再現しているのは原作ファンから観ても
納得せざるを得ない見事な出来映えであった。

2015年10月現在発売されている原作は全18巻で
アニメ最終回を終えた時で9巻途中までと
展開はかなり早くなっているが
その分 勿体ぶった引き延ばしが一切なく
テンポの良さは抜群である。

なんといっても本作の馬鹿馬鹿しいノリを際立たせているのが
どうしようもなく"濃い"キャラクター達あってだろう。

ペットに蟻を飼う口内炎のせいでやたらと吐血する男や
極度のドM体質で顔のパーツの配置がおかしい変態男等
一度見たら忘れられない強烈なキャラクターが
これでもかと勢揃いしているのだ。

中でも三国志をこよなく愛し
「いやぁ~乱世乱世!」や「~でゴザル」が口癖な
諸葛 岳人こと練馬一の智将と自称するガクトの存在は
主人公キヨシを差し置いて一際異彩を放ち
本作品に無くてはならないインパクトを残したキャラである。

加えて裏生徒会の女子3人も
尻フェチな父を持つ生徒会長をはじめ
胸がはちきれんばかりの歩く18禁なドS副会長 芽衣子に
可愛い見た目とは裏腹に
空手インターハイベスト4の実力を誇る暴力書記の花等
こちらも負けず劣らず実に個性的。

そんな彼等が真剣かつ必死に
監獄からの脱獄を軸にあの手この手で
身体を張った攻防を繰り広げていくのだから
面白くならない訳がなく
最終話の「グッドモーニング・プリズン」に至っては
キヨシと花の目まぐるしい駆け引きに
観ていて度肝を抜かされたものである。

ただし 下ネタや不条理な暴力描写が多く
決して下品ではないと言い切れない作風な為
この手の笑いが苦手な人もいるだろう。

反対にバカバカしい下ネタとエロを楽しめる人には
ド直球の下らなさが爽快に感じられる
極めて完成度の高い作品である。

■原作に準ずる善し悪し■
文句なく笑えて楽しめる
エンターテイメント性の高い本作品であったが
敢えて厳しく評させてもらうならば
原作を読んでいる方は分かると思うのだけれど
本作品はほぼ原作通りに再現されており
見方を変えれば"そのままなぞっている"だけとも感じられるのだ。

原作から面白いので下手に弄って失敗してしまうよりは
ベストな構成である事は事実だけれど
アニメ→漫画の順で触れた方は比較的満足出来る反面
漫画→アニメの順で視聴していると
良くも悪くもアニメオリジナル要素が無かった為
新鮮みは薄く若干物足りなさが残ってしまう。

付け加えるならば全く出番の無かった
新キャラクターの表生徒会が最後の最後で登場し
続編を見越した幕切れを迎える為
キリの良い締め方にならなかったのが惜しい。

裏生徒会のメンバーがキヨシ達と入れ替わり
監獄に収監されるところまでと
立場が逆転する形としてスッキリ終わって欲しかった。

動きや声のついたキャラクター達を観る事が出来
アニメならではの良さは勿論あるのだが
原作とアニメの差がその一点のみなので
必ずしも原作通りに展開する事が全てではないなと
原作ありきのアニメ化の難しさを改めて考えさせられたものである。

■あとがき■
いやぁ~乱世乱世!
漫画を先に読んでいて内容も知っていましたが
最後まで飽きる事なく楽しめた全12話でゴザろう。

原作の雰囲気を全く損なわず
キャストが上手くハマった上にテンポの良さも相まって
原作以上の面白さを引き出せていましたね。

2015夏アニメの中でどの作品が1番面白かった?と
上記の様なアンケートがあるとするならば
それぞれ好みの違いはあるにしろ
多くの方が上から3番以内に
本作品を挙げる事でしょう。

そのくらいインパクトは強く
常に笑いの絶えない作品でしたね。

気になった点もありましたが
流石は水島 努監督でゴザル。

円盤の売れ行きは分からないですが
アニメ効果もあってか原作の売上は伸び
また2015年10月から実写ドラマ化も決定しているので
今後 益々勢いに乗ってくる作品でしょう。

しかし 実写のPVを観てみますと
芽衣子と花の二人は特にコスプレ感が漂ってきますね・・・。

さて 余談ではありますが
監獄風レストラン「ザ・ロックアップ」にて
本作とのスペシャルタイアップメニューを
2015年8/3~9/30までコラボしていると聞き
先日 足を運んでみました。

「看守室の攻防 エリンギ」なる料理を見ては
「これがキヨシのエリンギか・・・」と
心の内で呟いてみては食が進まなかったものです。

中でも思わず笑ってしまったのは
「花ちゃんのメデューサ」なるノンアルコールドリンク。
しかもマンゴー味と言うところに
気のせいか邪な狙いを感じましたね(笑)

作品に沿った以上のメニューが全7品あり
『監獄学園』の馬鹿馬鹿しい雰囲気を
目だけではなく舌でも味わう事が出来ました。

続編はまだ先になりそうですが
原作のストックも残っていますし
おそらく2期の可能性は高そうな気がします。

是非とも2期があるならば観たい作品・・・・・・・・・・だ!!

満足度 ★★★★★★★☆☆☆ (7)

投稿 : 2015/10/16
閲覧 : 443
サンキュー:

66

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