animeneko さんの感想・評価
3.6
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 2.5
状態:観終わった
日常系とみせかけてのSFホラーだった、ネタバレ
ネタばれの感想書きますね。
一話になにやら衝撃の事実という情報だけ聞いて、興味を持って視聴したら、一話でびっくり、実はSFホラー設定だったみたい。
一話のはじまりはなにやら女の子たちがなかよく、やさしい集団生活するお話かな?と勘違いさせて、ゾンビ達がうろつく死の学校でみんなで守りあって暮らしていたという設定がわかる。
なんだ?!これは??
そしてお話が進むにつれて、主人公の女の子が現実を正しく認識できず、逃避していっているんだな、ということがわかってくる。ゾンビたち滅ぼされた日常生活、あまりに悲惨な学校暮らしに耐えられなかったんだな、とわかり、かわいそうになるやらおそろしいやら、泣いて同情するにはなんだかつらすぎというかちょっとたどりつかなかった。
日常生活を描いているパートでは女の子たちがかわいくきれいに描かれている。本当なら着の身着のままなんだから汚くなっていそうなものだけど、まあそこはフィクションだということだな。しかし、その分リアルさが軽減されていたか。ゾンビもあんまり恐ろしく描かれなかった。必要最小限のゾンビっぷりで、最後のお話あたりだとわずかな人間性すら感じさせたゾンビだった。。
そういうわけで、ゾンビ物?のはずなのに、ゾンビの恐ろしさやゾンビと戦う怖さを描くよりは、ゾンビになった友達や知り合いを失った悲しみとかを描く部分が多かったか。
日常部分がなにやら他の日常系のアニメとそんなに変わらないノリなのにときどきゾンビネタもあって、その落差がなんともいえず、このアニメの特徴だと思う。いまいちうまくまじりあっていないというか、日常部分での深刻さが描かれてないような?
おそらくアニメ制作スタッフは深刻には描きたくなかったんだろうか?こんな絶望的状況のなかでも明るく元気にしている女の子たちを見ていると、なんだか不思議な気分になったなあ。そこらへんがこの作品のテーマだっただろうか。
今のアニメ界もまあ、このアニメの世界観と、似ている部分あるかなあ。まわりはゾンビだらけ。希望を持てる部分はきわめて少ないが、それでも明るく楽しくやっている。暗い部分と明るい部分が別に調和も何もなしで共存してる。
とにかく最後のお話まで、ストーリーは破たんもせずに最後まで同じテーマで走り切ったのは、見事。
作画は女の子を可愛くきれいに描いていた。このゾンビ物としては不必要だろ?といいたくなるぐらいだったw
演出とストーリーも見事といえるレベルか。テーマとかストーリーをきっちり消化してたと思う。
音楽、OPの音楽はやたらと明るいはなぜなんだ?この内容と不調和でもあり、明るくて好きだけど、あっているのか?
キャラ、は普通すぎかな。萌えアニメに出てきそうなレベルの子ばっかだったか。もう少し強烈なキャラがいたほうがおもしろかったかも